アストロバイオロジー タンポポ計画とエアロゲル /本日の名言「最も賢い処世術は」 /ビジネス英語で使える慣用句「Back to the drawing board 」

【本日のお題】『 エアロゲル 』

こんにちは、TRYです。

生命の起源。

生命はどうやって誕生したのか?

今も多くの研究者がこの究極の命題に取り組んでいます。

思えば学生の頃、ユーリー・ミラーの実験について初めて知った私は、生命の起源というものに対して改めて認識をしたのではないかと思います。

それは哲学的な事も含めて、生命とは何か?という命題を認識し興味を持った瞬間でもありました。

さて、これはもう5年ほど前の事ですが、知る人ぞ知るアストロバイオロジーの日本の研究の柱「たんぽぽ計画」が国際宇宙ステーションの希望実験室で開始されました。

アストロバイオロジーとは簡単に言えば生命の誕生や、地球以外の生命の可能性について研究する学問です。

このタンポポ計画では6つのサブテーマが課されています。

第一サブテーマ 「地球から宇宙へ」微生物採集

地球への小天体衝突、超高層大気でのエアバースト、火山爆発等の機構で地球表面を脱し、地球起源微生物(あるいはその痕跡)が地球低軌道高度に周回している可能性があります。それをエアロゲルで採集することから、地球生命の宇宙空間への脱出可能性を検証します。

第二サブテーマ 「地球微生物の宇宙生存」微生物の曝露実験

微生物が地球を脱出した場合、他の惑星に到達するのには時間がかかります。あるいは火星等地球以外の生命を育む可能性のある太陽系天体を脱出した微生物が地球に到達するまでには時間がかかります。移動する間に微生物が生存できるかどうか?宇宙空間で紫外線や宇宙線を浴びた状態での生存可能時間を宇宙実験で推定します。

第三サブテーマ 「地球外有機物の宇宙変成」高分子有機物の曝露実験

宇宙環境における有機物の生成・変成・分解を調べ、恒星間での有機物の化学進化と地球生命誕生の関連を実証することと、地球と地球外天体との間での移動可能性を、生体有機物の安定性の観点から検討します。

第四サブテーマ 「宇宙から地球へ」宇宙塵中有機物分析

地球外からの有機物の飛来する可能性があります。その可能性を検証するため、地球大気突入前に捕集した宇宙塵、惑星間塵に含まれる有機物を、最適化されたエアロゲルによってできるだけ非破壊採集します。

第五サブテーマ 「世界最高性能エアロゲル」の宇宙実証

世界最高水準の超低密度エアロゲルを独自開発し、これをISSで曝露してほかの課題の採集実験を行うことにより、宇宙空間での採集能力を実証します。

第六サブテーマ 「微小スペースデブリフラックス評価」

地上観測網で検出できないサブmmオーダーのスペースデブリ及び天然のメテオロイドを継続的に捕集してデブリ環境モデルの示すフラックスと比較し、ISS軌道上の宇宙微粒子環境の危険性評価を行います。

(出典1参照)

地球外での生命活動や地球以外からの有機物の採取に目が向けられるこの実験ですが、エアロゲルについても着目したいところです。

採取や微生物の生存の可能性を実験するために用意されるこのエアロゲル。

今後の宇宙での活動にきっと必要不可欠な存在となるものです。

その構成は90%以上が空気で出来ているというから驚きです。

断熱性に優れ、現在では弾力性に優れたものが開発されています。

この素材があれば、火星への移民も夢ではないという話があるくらいですから。(出典2参照)

今後、我々の生活において主要なマテリアルとなっていく事でしょう。

さて、話はそれましたが、人類にとって生命の起源は究極のテーマです。

パンスペルミア説の発想に類するタンポポ計画ですが、私はこの実験からさらに難題が生まれる期待を今はしています。

それは仮に、地球外の有機物。生命が採取されたとなったら。

ますます、地球の生命の誕生が、地球外からという可能性が生まれることになったら。

私たち人間は知識を追い求め、喰らう者でもあります。

そこに生まれた難題「地球外の生命はどこでどのように誕生したのか?」が加わった瞬間。

地球というスケールに限定されず、外宇宙での生命の起源へとスケールアップし、人はさらなる技術力の開発に一歩踏み出すのではないでしょうか。

出典1:たんぽぽ計画の6つの課題について

出典2:世界初! 透明な“エアロゲル”断熱材が間もなく製品化

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【本日の名言】 

『 芥川龍之介の河童より 』

▼名言

最も賢い処世術は社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習を少しも破らない生活をすることである。

▼解釈

学生の頃に読んだ芥川龍之介の河童。

終わりには何とも奇妙なものを感じました。

ドグラマグラを読み終わった時もそうでしたが、作者の頭の中は如何なっているんだろうと?と得も言われぬ感覚に陥ったのを思い出します。

この言葉。

私も含めて大なり小なり、このような生活を送っているのが現代の人間ではないでしょうか。

軽蔑し蔑むことがあっても、法やルールがあり破らない。

不満がありつつも、他人との協調を考えて社会的な因習に乗っ取って生活する。

実に賢い処世術と言えるでしょう。

批判はしませんし、軽蔑すること自体も否定はしません。

むしろ場合によってはそれを是とするのが私の考えです。

清濁併せ吞む事で現代社会を生きる。

映画「パージ」の様な事はそうそう起こる事ではないので、うまく自身の気持ちに折り合いをつけて行かなければなりません。

仮面をかぶりつつも、しかしどこかで発散する必要はあるので、それは忘れずに。

社会の中で生きるのであれば、この名言のように生きていく必要があるのですから。

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【本日のLearning English】

ビジネス英語の中には慣用句、それを知らなければどんな意味なのか分からない言葉が多く存在します。

今回のシリーズでは17のビジネス英語で良く使われるフレーズを紹介していきます。(全17回

(英文)

2. Back to the drawing board 

This expression means to start something again from the beginning because it’s not working as you would have liked or expected.
Example: This project is not going as planned, let’s get back to the drawing board and fix what’s going wrong.

(日本語訳)

2. Back to the drawing board 

バック・トゥー・ザ・ドローウィングボード

This expression means to start something again from the beginning because it’s not working as you would have liked or expected.

この慣用句の自分が望むもの、または予想していたものとは違うものとなった為に、最初に戻ってやり直すという意味になります。

Example: This project is not going as planned, let’s get back to the drawing board and fix what’s going wrong.

例:このプロジェクトは予定通りに進んでいない為、まずは最初に戻ってやり直しましょう。

出典: 17 Business English idioms, expressions and phrases

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