トヨタ自動車社長の念頭挨拶を、長いのでいくつかに分けて投稿しています。
①コロナ禍を振り返り、伝えたいこと
②大切なのは決断と行動
③トヨタが守るべき3本柱
④トヨタが目指すデジタル化
⑤社長から3つのお願い
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さらに、情報伝達のやり方も大きく変えてきております。
私が社長就任以来、ずっと続けてきたミーティングがあります。
「火曜日」の朝に行う役員ミーティングです。
コロナをきっかけにこのミーティングもそのやり方を大きく見直しました。
以前は本社の会議室に来ることができる日本の役員限定で実施していたミーティングを、
オンラインに変更することで地域本部長など、海外のメンバーも参加できるようになりました。
それだけではありません。
資格に関係なく、
実際にプロジェクトを進めている担当者も参加できるようにした結果、これまでは20名程度だった参加者が200名以上に増えてきております。
なぜ、こんなことを始めたのか。2つ理由があります。
一つは、情報は、誰かを介して伝えると伝言ゲームとなり、
最後には大事なことが抜け落ちて伝わらなくなってしまうからです。
朝ミーティングは単なる情報共有の場ではありません。
私自身が継承してきたトヨタの「思想」と「技」と「所作」を伝える場です。
だからこそ、プロジェクトを担当する人たちに直接、伝えなければならない。
それが人財育成になると考えたからです。
そして、二つ目は、情報は上司のものではなく会社のものだからです。
これまでのトヨタには、「知っている人が偉い」という風潮があったと思います。
正解がわからない時代に、
モビリティカンパニーへのモデルチェンジを進めるためには、この風潮を打破しなければなりません。
『 情報とは、必要な人が、必要なものを、必要なときに、すぐに引き出せることが大切です。 』
しかし、今は何でも知っているスーパーマンをつくろうとしているように思います。
それよりも、みんなが持っているすべての情報を「情報ポスト」に入れて、
そのポストには、誰でもアクセス可能な状態をつくり出すことにチャレンジしてほしいと思います。
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情報の感度は、
個人的な見解としては、常に情報に触れていかないとあがってはいきません。
情報に触れているうちに、
・情報の精査
・情報量なれ
・情報処理
ができるようになっていきます。
個人的には非常に好きな内容でした。
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【本日の名言】『 坂本龍馬 / 幕末の志士 』
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時勢に応じて自分を変革しろ
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今の変化が激しい時代にはうってつけの名言ですね。
考えが固着することは非常にリスクが高くなるので、常に柔軟な思考が重要となりますね。
ただ柔軟を履き違えることだけはしないようにしないといけませんね。