手段の目的化

トヨタ自動車の公式ユーチューブ

『 トヨタイムズ 』

が面白く、よく視聴しています。

労使協議会といった、

経営層とその他の部署の人たちとの意見交換会などは見ていて面白いです。

そんな中、
コロナ禍で生産が滞っているという生産現場からの話があり、そこでいかに『 改善 』を図っているかということ。

※改善はトヨタの共通言語みたいなもの

更には、その改善活動をするうえで、
様々な点において、当初の目的があるにも関わらず、

目的を達成するための取り組みではなく、
手段が目的化していしまっているという話がなされていました。

これは、
どの企業、どの働く人にも起きうる『 あるある 』だなと感じます。

目的と手段とは以下の様に解説できます。

・目的 = 目指す事柄

・手段 = その事柄を実現する行為・方法・要素

何かを達成しようとするとき、目的と手段は必ずセットになってきます。

例えるなら以下のような感じです。

『 平和を守る(目的)ために、署名活動をする(手段) 』

こう見ると、手段が目的にならなくはないかと思うかもしれませんが、トヨタレベルの企業であっても陥ってるわけです。

なぜなら、目的と手段は目線を置くレベルによって『 相対的 』に決まるからです。

どういうことかというと、
レベル1の段階では『 目的 』であったものが、レベル2になると『 手段 』になりえます。

(例)

・レベル1

手段:勉強する
目的:テストで良い点を取る

・レベル2
手段:テストで良い点を取る
目的:希望の学校に入る

といった具合です。

自分がどのレベルに目線を置くかによって、

『 目的、手段が相対的に決まる 』

けです。

【①常に意欲的である場合】
1つの目的を達成した後、次の新たな目的を掲げ続けるかぎり、この目的と手段の入れ替わりはどこまでも続くことになる。

【②そこまで意欲的でない場合】
何を成したいかという目線が下がってしまえば、目的や手段の入れ替わりが起こる。

企業であれば、
レベル1を達成したら段階的にレベル2~5といった具合に、目的は上がっていくのが通例です。

個々人の意識レベルの問題であったり、
目的ややる意味の共有や有無によって、この『 目的と手段の逆転現象 』が起きるのだろうなと、感じた次第です。
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【本日の名言】『 藤原銀次郎 / 実業家 』

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人間欲のない人間になったらおしまいです。

欲の出しすぎはよろしくないが、欲のなさすぎも困りものです。

欲がないのは大変きれいに聞こえますが、
その実、骨を折ることが嫌い、精を出すのが嫌いで、つまり、人間が怠け者の証拠です。

人間の本質というものをよく理解しているなぁと感じる名言です。
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