世界経済における日本の存在感は弱まりつつあります。
世界のGDPに占める日本の割合の推移は以下の通り。
1980年:9.8%
1995年:17.6%
2010年:8.5%
見る限り、
30年前の位置付けに戻っています。
GDPが現在のまま推移した場合には、
国際機関の予測だと、
2040年:3.8%
2060年:3.2%ま
まで低下します。
よって、
こうした
『 現状のまま推移した場合 』
の予測を変えていく努力が求められます。
なお、
約10年前の経済財政諮問会議の専門調査会報告によれば、
やはり長期的に世界のGDPに占める日本の割合は低下していくと予測していました。
なので、
当時の報告よりも現時点での見通しはさらに厳しくなっているといえます。。。
『 1995年〜2004年の実質GDP成長率等のトレンド 』
が今後も継続するという仮定で計算した場合。
世界経済に占める日本のシェアは、
2030年には2004年の4分の1程度に大幅に低下します。
経済規模では、
2030年頃にインドにほぼ肩を並ばれます。
そして、2030年には、米国、中国、ユーロ圏に次いで、世界で4番目となっていると見込まれています。
構造改革が進まない場合、
2030年には、一人当たりGDPでみても、米国やユーロ圏を大きく下回り、韓国が日本を上回っていると見込まれています。
実際問題、
中国に名目GDPでは2010年に抜かれており、当時の予測よりも早いペースで日本経済の立ち位置が弱くなってきています。
グローバル化が進み、
『 ヒト、モノ、カネ、ジョウホウ 』
の往来が自由になってくると、
単に価格が安いだけでは競争力を持たなくなってきます。
品質や特徴的な価値が改めて見直されるようになれば、日本の良さが再認識される可能性はあります。
日本独自の
・自然や歴史・文化を背景とした個性
・日本発のビジネスの仕組みを発展させた新たなビジネスモデル
・ロボットなどの先進的な技術などの組み合わせ
などか、
改めて競争力を強めていく必要が出てきます。
少子化、高齢化、低成長はいずれの先進諸国でも直面している課題ではあります。
こういった課題を日本独自に解決し、
政治、経済、金融などの領域でしっかりと地位を占めて積極的な役割を果たす事ができれば、世界での存在感を維持していけるのかなと考えます。
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【本日の名言】『 ジャック・ウェルチ / アメリカの経営者 』
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変革せよ。変革を迫られる前に。
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何事においても、
先駆者は強いですよね。
後追いは二番煎じになってしまいます。
稼げるが、先駆者ほどには稼げないし、存在感も発揮するしにくいです。
この名言は変革に言及してますが、
同様の意味合いもあるのかなと。