イケイケドンドンのテスラですが、
中国では不穏な様相を呈してきています。
2020年に50万台を販売したと前回お伝えしましたが、うち15万台が中国販売です。
テスラにとって中国市場はまさに
『 屋台骨 』
といえます。
そんなテスラの中国市場に今期は変化が出ています。
現時点での販売台数が25,845台と昨対で負けています。
要因は、中国自動車メーカー「3強」である
・NIO(上海蔚来汽車)
・Li Auto(理想汽車)
・Xpeng(小鵬汽車)
がEVで中国国内で攻勢を強めているのが要因の一つとなります。
そして、もう一つ要因があります。
その内容とな、
『 上海モーターショーにて、中国人女性が抗議を行った 』
という一件です。
当該女性の父親がテスラ・モデル3を運転していたところ、ブレーキが効かなくなり事故。
その後のテスラの対応にも納得が行かなかったことが発端です。
その事から、
上海モーターショーにてテスラ車の上に乗って、大立ち回りを演じて話題になりました。
実はこの女性、
中国3強のメーカーの女性という裏話もあります。
そして、
中国政府もテスラより自国のメーカー擁護に走っていることもあり、テスラへの風当たりが強くなります。
『 車内カメラ 』のセキュリティ問題に関連し、中国の政府機関と軍事施設にテスラ車の立ち入りが禁じられたという件もあったほど。
さらには中国当局から消費者への対応のまずさを指摘されることも。
なお、
中国は
『 政府の意向 』
によっていかようにも企業の運命が左右される傾向にあります。
アリババのジャックマー元CEOが良い例
そんなこんなで、
中国政府とこじれているテスラは、
『 中国市場から締め出される 』
可能性が大いにあります。
中国では消費者が強く保護されています。
2019年6月25日には
『 消費者権利保護法 』
が改定されており、
その骨子としては消費者が被った損失の賠償をメーカーが行わねばらないというもの。
実際に起きた事例としと、
600万円で購入したテスラ・モデルSの不具合発生につき、車両返却と1800万円の賠償金を支払う
という判決が2020年12月4日に下されていまふ。
基本的に賠償額は損害の
『 3倍(改定前は1倍) 』
※勿論、テスラは控訴している
つまりこのケースだと、
600万円のテスラをまずは返品し、
その代金を受け取った上で、600万円の3倍である1800万円を消費者が受け取るというデタラメな内容ですw
中国では
『 退一賠三(返品に加えて3倍の補償) 』
とも言われているようです。
中国では、
海外メーカーをまるパクリした国内メーカーが裁判で勝つといった、とんでも事案が簡単に起こりえます。
ビジネスにおいても、
政府の意向が非常に強いのが中国です。
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【本日の名言】『 スティーブ・ジョブズ / Apple創業者 』
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▼名言
どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。
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マーケティングである程度は売れますがヒットさせるのは難しいです。
逆もまた然りです。
どんなに良いモノであっても、
マーケティングなくしては売るチャンスを掴む事が出来ません。
両方が絡み合って初めて、ヒットが生まれるのだろうなと感じます。