第二のテスラ現る?

テスラの株価は相変わらず上昇傾向です。

それと同時に上昇を続けるていのが

『 リヴィアン、ルシードモータース 』

というEV専業メーカーの2社です。

とくにリヴィアンは11月10日の上場から数日後となる15日に

『 テスラ、トヨタに次ぐ第3位の時価総額を持つ自動車メーカー 』

へと成長を遂げています。

そして、

ルシード(ルーシッド)・モータースについてもこの1ヶ月で株価が2倍になっています。

この企業もアメリカのフォードを超えてGMと並ぶ勢いを見せていますが、昨今のEV関連銘柄の株価上昇ぶりには異常値というレベルですね。

■ルシード・モータース

今年7月に上場を果たしていますが、
今回はじめて上場企業として初めての四半期決算を発表し、第3四半期は5億2,440万ドルの純損失を計上したとコメントしています。

また、
年初来の9ヵ月間では15億ドルの損失を計上していますが、
受注台数については1万7,000件以上の予約を獲得したことについても言及しており、予約金額を換算すると『 13億ドル 』に達しています。

さらにルシードの最高財務責任者であるシェリー・ハウス氏は、
フォーミュラEとのバッテリー契約のおかげで、第3四半期に23万2,000ドルの収益を計上したとも付け加えており、現段階では投資に向けた好材料が揃っていると考えて良さそうですね。

最高経営責任者であるピーター・ローリンソン氏も以下の様なコメントを出しています。

私たちはアリゾナ州の工場で生産を拡大していく中で、受賞歴のあるルーシッド・エアーに大きな需要があり、予約も加速していることを確認しています。
2022年には2万台を達成する生産能力にも自信を持っており、この目標は自動車産業が直面しているサプライチェーンや物流の世界的な混乱などの課題を考えるとリスクがないわけではありません。
しかし、これらの課題を軽減するための措置を講じており、2022年までにはルシード・エアーについてグランドツーリング、ツーリング、ピュアの各バージョンを送り出すことを楽しみにしています

とのこと。

ルシード・モータースの株価ですが、直近だと10月27日に27ドルから上昇を続けて、更に倍程度に上昇しています。

もちろんテスラの『 1000ドル超 』に比較すると規模は小さいですし、
その時価総額は『 2020年に年間50万台を生産した 』テスラに比較して割高なようにも感じられます。

なので、
個人的には

・期待感先行
・過大評価

といった印象がなくもないです。

テスラCEO、イーロン・マスク氏がコメントを出していますが、

『 納車を開始した両社にとって、これからが正念場 』

という状況ですので、予断を許さない状況だとは思います。

■既存メーカーの存在感の薄さ

こういったEVバブルの状況を見るにつけて感じるのが『 既存自動車メーカーの存在感の薄さ 』です。

・メルセデス・ベンツ:EQ
・フォルクスワーゲン:IDシリーズ
・BMW:iシリーズ

といった形でEVを拡充しつつありますが、
いかんせん、株式市場ではこれらのメーカーの動向をスルーして『 新興EVメーカー 』に熱い視線を行っている状況です。

もちろんこれは、

・新興EVメーカーの株価はまだ割安
・第二、第三のテスラに化けるかも

という期待感から来ているものだとは思います。

既存自動車メーカーのEVについては市場の多くが期待しておらず、
且つ、EV市場でのシェアを拡大するとは推測しつつも、『 これから失うもののほうが多い 』と多くの投資家が判断しているのかもしれません。

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【本日の名言】『 伊達政宗 / 奥州(仙台藩)の大名 』
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仁に過ぎれば弱くなる。

義に過ぎれば固くなる。

礼に過ぎればへつらいとなる。

智に過ぎれば嘘をつく。

信に過ぎれば損をする。

伊達政宗は東北地方の戦国武将として豊臣秀吉や徳川家康と駆け引きを繰り広げて、仙台藩の祖となった名将です。

政宗は『 仁義礼智信 』という儒教の教えについて、それを肯定しつつも、それが過ぎればかえって悪い影響を及ぼすと語った名言ですね。

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