自動車は『EV(電気自動車)』にシフトしていっているのは普段からお伝えしている通りです。
なので、
各メーカーが発表するEVは、コンセプトカー含めて、
『 ザ・EV 』
というルックスのものがほとんどです。
そんな中、なるほど!!という発言をしている方がいました。
アルファロメオのデザイン責任者、
アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏によると、
『アルファロメオのデザインは、電動化時代になろうとも大きくは変わらない』
とのこと。
同氏はこのことについて非常に興味深い見解を述べています。
↓
少し前まで我々の電気自動車は、既存のアルファロメオとは異なるものを目指していました。
が、
将来的にはどのクルマもが電気自動車になるのだから、それが見えている時点で、
『私は電気自動車です』
と強調する必要はないと考えています。
↑
現代でこそEVは圧倒的少数派です。
その中で、
『EVである』
ことを主張する意味はあるものの、
確かにあと数年もすれば多くのクルマがEVとなっていきます。
そんな中において
『いかにもEV』
なルックスを追求することは全くの無意味ともいえます。
逆に、
かえって個性を失うことになる可能性もあります。
実際にアレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏は、
『それよりも、そのクルマが真のアルファロメオであることのほうがずっと重要である』
とも語っています。
これはまったくもって至極ごもっともな話でふ。
続けて同氏は、
『電動化によってクルマの動きは変わりますが、キャラクターやスタイル、価値観は変わりません』
と語っています。
実際のところ、
アルファロメオの同門にあたるマセラティはガソリン車とEVでほぼ同じ外装を採用しています。
(グリルやアクセントカラーが異なる)
BMWも、
i4と4シリーズ・グランクーペ、i7と7シリーズなどでは
『パワートレイン違い』
にとどまっており外観そのものはほぼ一緒です。
これは、
『ガソリン車とEVとで大きく外観に変化をつけることの無意味さ』
に気づいたからなのかもしれず、
『外観の相違にコストをかけるよりも、もっと他の部分にコストをかけるべきである』
と悟ったからなのかもしれません。
興味深いのは、
EV展開にあたってiブランドを新しく立ち上げて専用デザインを採用していたBMWが、
『EVとガソリン車との外観を統一している』
ことです。
結局のところEVにとって外観で
『電気自動車っぽさ』
を出すことに意味やメリットを見いだせなかったと判断した可能性もありそうです。
ただ、
その一方で、
・EQ
・ID
などのEV専用ブランドを立ち上げ、
且つ専用デザインを与えているのがメルセデス・ベンツとフォルクスワーゲンです。
フォルクスワーゲンは、
『ディーゼル不正事件』
の影響から逃れたいという考え方にて、
既存のモデルラインアップとあえて異なるデザインを採用したのだと思われます。
これらについては今後どう動くのかは引き続きウォッチしていきます。
アルファロメオに話しを戻すと、
アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏は構造の変化に伴い、
・オーバーハングが短くなる
・ホイールベースが長くなる
・プロポーションが変わってくる
と、
将来のデザインの方向性について述べています。
これは、
電動化アピールというよりは、
パワートレインの変化によってスペースを有効活用できるようになる結果だと思われます。
よって、
『必然性のある変化』
だと考えていいのかもしれません。
加えてアレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏は、
↓
どのような未来が待っているにせよ、
アルファロメオは大胆なスタンスと主張のある表情、そして視覚的なインパクトを持つべき。
↑
とも語っており、
人々を無関心でいさせないための、
そして極論で言うと好きか嫌いかのリアクションを誘発するようなファクターが欲しいと述べています。
これらの発言を総合すると、
今後のアルファロメオのデザインは刺激性を増すことになる可能性がありそうです。
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【本日の名言】『 徳川家康 / 天下人 』
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家臣を率いる要点は惚れられることよ。
これを別の言葉で心服とも言うが、大将は家臣から心服されねばならないのだ。
↓
何をもって心服させるのか。
難しい内容ですね。
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