ロシア問題 → ガラス不足

つい先日までは、

・半導体(マイクロチップ)の深刻な不足
・価格上昇

が自動車業界やその他産業に暗い影を落としていました。

が、
そんな中で今回は、『 ガラス 』の価格が急騰しているというニュースが入ってきました。

なお、マイクロチップ不足へ対応するため、
各自動車メーカーでは特定のオプションや機能を廃止することでマイクロチップ使用量を減少させていると報じられています。

しかしガラスの場合は『 ガラスの使用量を減らす 』わけにもゆかず、もしかするとマイクロチップ以上に深刻な問題となる可能性があります。

現在、
自動車メーカーの多くは

『 ジャスト・イン・タイム方式(カンバン方式) 』

を採用しているために過剰な在庫を持つことはありません。

ただ、
フォルクスワーゲングループでは将来的にガラスが不足することを見越してガラスの備蓄を開始したと報じられています。

なので、
このガラス不足は今後大きな問題となるのかもしれません。

ガラス不足の背景については、、
欧州におけるエネルギーコストが上昇していることが問題だと言われており、その原因は『 ロシア問題 』です。

ガラスの製造には、

・砂
・ソーダ灰
・石灰石
・天然ガス

が必要です。
(詳しいことは原料は分かりません)

が、
その天然ガスの価格がロシアのウクライナ侵攻以降急騰していると言われ、
冬になると暖房需要があるためなのか、さらに価格が高騰する可能性があると報じられています。

なお、
ドイツはロシアからの天然資源に多くを依存しており、天然ガスの約40%はロシアからの輸入だとされています。

さらにロシアは、
ドイツ北東部へのパイプライン(ノルドストリーム1)を3日間停止すると発表しており、ガラス不足は現実のものとなる可能性が非常に高いと考えています。

(ガラスの製造が難しくなるほか、製造したとしてもクルマに使用できる価格ではなくなるということ)

なお、
ガラス不足に頭を悩ませているのは自動車業界だけではありません。

ドイツのビールメーカーBrauerei C. & A. Veltinsは、
ガラスの価格が最大90%上昇したため、これまで年間を通じてガラス瓶を契約して必要な分だけを随時分納してもらっていた通常の購買方法を変更し、
今年1年の需要に相当する5000万本のガラス瓶を注文し、これによって『 価格が上る前に買い占めを行った 』とも報じられています。

上述の通り、
ドイツはその資源をロシアに大きく依存していますが、
ロシアに対して『 制裁 』を行うこと、そして世論に配慮するとロシアからの輸入を行いたくないというのが偽らざるところだと思います。

が、
実際にそうすると国内経済や国民の生活が破綻するため、
『 条件付きで 』輸入を再開するケースも報じられており、あらためてロシアの重要性がクローズアップされている状況でもあります。

Every villain had an origin story from WhitePeopleTwitter


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【本日の名言】『 秋山真之 / 日本海海戦 作戦参謀 』

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海軍とはこう、艦隊とはこう、作戦とはこう、という固定概念がついている。

恐ろしいのは固定概念そのものではなく、
固定概念がついていることも知らず、
平気で司令室や艦長室のやわらかいイスに座り込んでいることだ。

小説、ドラマでも描かれた『 坂の上の雲 』にも登場する実在の人物ですね。

頭の柔軟性がなければ生き残ってはいけないと強く主張した名言ですね。

これは現代でも同じことがいえますし、
人間は年齢を重ねていけばいくほど、気がつかない間に頭は固くなっていきます。

何より、
自身では柔軟性があると思っていても、客観的にそれを正しく評価することが極めて難しいことです。

柔軟性を保つのはなかなかに難しい部分ではありますが、努力はしていかねばならない要素でもありますね。
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