なぜフェラーリのSUVが受け入れられるのか

フェラーリが発売して『絶賛爆売れ中』のSUV『プロサングエ』。

マーケティング部門を管理するエンリコ・ガリエッラ氏が、

『正式に受注停止』

というコメントを出しました。

受注停止の理由は

『売れすぎ』

です。

予定生産台数分の注文を受けてしまったため、

『これ以上注文を受けることができない』

段階に達したからですが、
とにかくその人気っぷりが凄まじいです。

スポーツカー専業メーカーがSUVを発売すると、多くの場合は何らかの批判がなされがちです。

ただし、
プロサングエの場合は全くそういった批判がほぼ見えません。

・非フェラーリオーナー
・フェラーリオーナー

ともに両手をあげて歓迎しているように見えます。

とくに、
既存フェラーリオーナーのほうがプロサングエを好意的に受け止めているような印象です。

『なぜフェラーリ・プロサングエが好意的に受け入れられたのか?』

について考察してみます。

ポルシェ、ランボルギーニ、アストンマーティンなどの様に、

『SUVを発売したことによって大きく成長を遂げた』

スポーツカーメーカーが多く、
そういった風潮を理解する土壌が形成されたのが一因と考えています。

少し前だと、
スポーツカーメーカーがSUVを発売するとなれば、

『お金儲けに走った』

というように取られがちでした。

しけし、
ポルシェもランボルギーニも、
SUVで稼いだお金を投資して新技術を開発することで、

『より良いスポーツカーを作り、より良い会社になっていっている』

のは事実です。
(アストンマーティンはこれから)

SUVを作るということは、
そのブランドイメージを希薄化するのではなく、

・ブランド先鋭化
・競争力を強化する

ということに繋がると、
多くの人が考えるようになったからだとも考えています。

さらに、
フェラーリの購入者の多くは

・社会的地位が高い
・会社を経営している
・ビジネス界でもトップに立っている

様な人々ばかりだと認識しています、

こういった人々は常に、

・自分自身
・自身の経営する会社

が、
ライバルに対して競争力を保つために相当な努力を行っています。

また、
常に時代や社会情勢、
市場にあわせて変化し続けてきた人々だと考えます。

よって、
そういった人々は変化することの重要性をよく理解しています。

むしろ、
変わらないほうが危険だと捉えている可能性が高いです。

そのため、

『フェラーリが変わること』

についても寛容な姿勢を示しているのだとも考えられます。

『変わらないこと』

も、
ある意味では重要ではありますが、要はその内容と視点次第です。

すでに、
SUVが様々な技術の進歩によって鈍重なクルマではなくなっています。

なので、
SUVがスポーツカーに劣ると捉えること自体がナンセンスとなっています。

これに異を唱えるのは、
現代の実情について行くことができていない考え方になると感じます。

そして、
フェラーリにとって、

『よりサーキットでの競争力があるクルマを作る』

ことが不変の原則だとすれば、
プロサングエの販売によって得た資金によって、

・より優れたスポーツカーを作ること
・速さの追求のためにエレクトリックカーを作ること

は、
むしろその原則に忠実な企業活動であると考えられます。

大局的に見ると、

『フェラーリは変わっていない』

と考えることができ、
変わった部分があるとすれば、
世の中の流れに沿った『手段』であり、
『目的』そのものは不変だとも考えられます。

これについても、
やはり企業を経営し、
かつ成功している人々が実践していることでもあるなと感じます。

ブレない目的を達成するため、

・時代
・環境
・市場

などの要望に応じて、
様々な手段を組み合わせて前に進んでいる人々にとってはプロサングエは全く違和感がない存在だろうなと感じます。

よって、

『フェラーリがSUVを』

と、
批判する人がいるとすれば、

『表層だけしか見ていない』

といった具合に、
同じ人種の人々からは見られるかもと考えたり。

いずれにせよ、

・否定的
・排他的

な人はいずれ世の中に流れについてこれなくなるのだろうなとも感じます。
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【本日の名言】『 ナポレオン / 元砲兵隊将校 』

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やりたい事をするのは神で、出来る事をするのが人間だ。

『ままならない世の中』

という言葉もあるように、
世の中を好き勝手に生きている人はまずいません。

好き勝手やっているように見えても、何かしらの制約を必ず受けています。

(イーロンマスク然り)

多くの人は、
先に進む手段として、
出来ることから着手していくのがほとんどです。

ナポレオンをこの辺りの人間の機微をよく分かっていたからこそ、あれだけの功績を残したんだろうなと感じる名言です。
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