2021年の米国自動車市場では、トヨタがGMの販売台数を抜いてトップに躍り出ることになりました。
(GM=ゼネラルモータースの略)
その際、豊田章男社長がちょっとしたダンスを踊ったのは有名な話です。
ちなみに、GMが米国市場での販売トップを維持できなかったのは、
『2021年の首位陥落が1931年以来は初』
だと言われています。
なので、トヨタの偉業がどれ程のものかは想像に難くないです。
しかし、GMが2022年においてはトヨタから首位を奪還してトップに返り咲くことが明らかになっています。
なお、
・マイクロチップ不足
・パーツ不足
・地政学的なリスク
・インフレ
などが重なった2022年はパーフェクトストーム状態に。
(パーフェクトストーム=複数の厄災が同時に起こり、破滅的な事態に至ること)
この1年、おそらくGMは、
『是が非でもトヨタを超える』
ために努力してきたのだと考えられます。
公式発表では、
『販売台数が2.2%増加した』
とのこと。
一方のトヨタは『9.6%減少した』と発表しています。
台数的には、
・GM=2,274,088台
・トヨタ=2,108,458台
となっています。
アナリストによると2022年の自動車市場は、
・2021年比=-8%
・2016年比=-20%
になるという予測が出ています。
こういった状況下で販売台数を増加させたGMは相当に『頑張った』と言っても過言ではありません。
米国市場における販売台数No. 1の他にも、
・ピックアップトラック販売(9年連続)
・フルサイズピックアップ販売(3年連続)
・フルサイズSUV販売(48年連続)
・ラージ・ラグジュアリーSUV販売(9年連続)
・ラグジュアリースポーツカー販売
・顧客忠誠度(他ブランドに顧客が流出しない)
・初期品質調査結果
・顧客満足度
・メインストリーム(非ラグジュアリー)EV販売
などをNo. 1で総なめ状態に。
参考までに、GMの傘下には
・ビュイック
・シボレー
・GMC
・キャデラック
といったブランドが内包されおり、
・コルベット
・ハマーEV
・エスカレード
・ボルト
といった人気モデルがそれぞれのセグメントにおいて強みを発揮していることが、今回の結果につながったのだと推測します。
2022年の自動車販売の減少は冒頭の理由に寄りますが、米国では国が沢山のお金をばらまいたことで、
『高額であっても新車を購入する人々』
が続出しています。
その結果、2022年前半では在庫を奪い合った状況が生じたのは特筆すべき点です。
ただし2022年後半はそういった
『限りある商品を奪い合う』
ことからインフレが加速しています。
さらには生活必需品まで値上がりする事態に。
その為、自動車のローンを払えなくなる人が続出するなど需要減退の傾向も見られています。
2023年は前年と異なり、
『自動車を売るのに苦労する年』
になるかもと推測しています。
当然ながら冒頭のマイナス要因も継続します。
よって、これまでの統計ではトヨタなどのアジアブランドが影響を受けているとも報じられています。
そして、欧米ブランドに比較して大きく落ち込んでいるとも報じられています。
これは恐らくパーツ供給網を、
『中国に頼りすぎた』
ことがひとつの原因だと考えます。
そのためホンダはじめ各ブランドは、
『脱中国』
の為にサプライチェーンを見直す動きが生じています。
こういった混乱は数年単位で尾を引くことになりそうな予感がします。
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【本日の名言】『 マーク・ザッカーバーグ / Meta(旧Facebook)創業者 』
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僕は毎日のように、こう自分に問いかけている。
『今、僕は自分にできる一番大切なことをやっているだろうか』
と。
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常に強烈なリーダーシップを発揮して組織を引っ張っている名経営者であっても、悩みや戸惑いとまったくの無縁ではないはずです。
こういったリーダーは周囲には迷っている姿をほとんど見せません。
常に自分自身との対話を繰り返して胸の内に潜む、
『内なる声』
に耳を傾けることで光明を見いだしているのかもしれないですね。
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