フェラーリの取締役名簿

スーパーカーの代名詞でもあるフェラーリ。

REIZではボスがホイホイ買うので、以外に身近な存在にはなっています。

(身近にあるだけで買える訳でも、乗れる訳でもない)

さて、そんなフェラーリ。

ライバル関係にあるランボルギーニは頻繁に、

・環境に配慮
・従業員の保護
・女性管理職の活用
・女性役員の登用

といったプレスリリースを公開していますが、フェラーリに関してはあまりそういったニュースを耳にしません。

今回、興味本位にて、

『フェラーリには女性役員や取締役が存在するのか』

を調べてみること。

自動車業界は特に男性優位傾向が強い業界です。

個人的に、フェラーリもそういった伝統的なマッチョ企業なのだろうかと考えていましたw
(フェラーリさん、ごめんなさい)

実際には『全く違っていた』ことが判明して、驚くことに。

まずはフェラーリの取締役構成を偉い人順に見てみたいと思います。

【トップ】
会長はフィアット創業者一族であるジョン・エルカーン氏。

高祖父のジョバンニ・アニエッリはフィアット創業者です。

しかし姓がエルカーンなのは女系家族だからだそうな。

フィアット創業者一族の資産を管理するエクソールの会長や最高責任者、そしてフェラーリ会長を務めています。

このことからも、同一族では、

『もっとも地位が高い人物の一人』

であることがわかります。

【CEO】
一般的にいうところの社長はベネデット・ビーニャ氏が務めています。

同氏は急逝したセルジオ・マルキオンネ氏の後任として2021年9月からフェラーリCEOへと就任しています。

以前はSEマイクロエレクトロニクスというIT系企業の社長を務めていた人物で、自動車メーカー出身ではないという点が面白いところです。

【副社長】
ピエロ・フェラーリ氏。
言うまでもなくフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリの実子です。

エンツォ・フェラーリからフェラーリの株式10%を相続しています。

そしこの10%はさらに家族信託として保有し続けることになるため、フェラーリ一族は今後もフェラーリの経営に携わることになります。

が、フィアット創業者一族とは対立してはならぬという不文律があるとされています。

なので、直接フェラーリ一族の意向がフェラーリの製品ラインアップや活動に反映されることはないのかもしれません。

※取締役として記載されているものの、役員のリストには載ってないので、冷遇されている可能性もあり。

【取締役トップ】
現在、社内外含めて取締役会メンバーの中でトップにいるのがデルフィーヌ・アルノー氏です。

『アルノー』と聞いてピンと来る人がいるかもしれません。

このデルフィーヌ・アルノーはルイ・ヴィトン筆頭のLVMHグループ総帥、ベルナール・アルノー氏(現時点で、世界で最もお金持ちである人物)の娘です。

同氏はこれまでにもクリスチャン・ディオールの重役も経験しています。

ちなみに、

『アルノー一族』

はハイブランド業界にて要職を占めるケースが多いです。

3男のフレデリック・アルノー氏は2020年からタグ・ホイヤーのCEOを務めています。

参考までに、

・クリスチャン・ディオール
・タグ・ホイヤー

ともLVMH傘下にあります。

つまりベルナール・アルノーは自分の子孫たちを積極的に重責に登用しているとみれます。

(よく言えば公私共に大切にしている)

そう思うとデルフィーヌ・アルノーがフェラーリの『会長・副会長・CEOを除いた』取締役トップに位置していることは、今後重要な意味を持つことになるのかもと妄想したり。

※経歴を見るに、2022年からフェラーリにコンサルタントとして加入している模様。

【取締役No.2】
そして次にリストされているのがフランチェスカ・ベレッティーニ氏。

こちらはなんとグッチ筆頭のケリンググループの重役出身です。

イブ・サンローランの現社長でもあり、

・グッチ
・ボッテガ・ヴェネタ
・プラダ
・ヘルムート・ラング

にて重責を務めた経験を持ち、ゴールドマンサックスやシティバンクといった金融業界の経験もあるウルトラ才女です。

セルジオ・マルキオンネ氏が急逝した際、その後任はグッチやサンローランの重役でないかというウワサが出たことがあるほどです。

そのときの『縁』があってフェラーリへと移籍したのかもしれないと想像したりします。 

【取締役No.3】
3番手はアップルにてサービス部門の上級副社長を務めるエディ・キュー氏。
(アップルミュージック、ポッドキャスト、アップルTV、iCloudなどを担当していた)

【取締役No.4】
4番手は工作機械やリスク管理に明るいセルジオ・デュカ氏。

【取締役No.5】
5番手はシャネルのシャネルCOOのジョン・ギャランティック氏。

【取締役No.6】
6番手は銀行家のマリア・パトリッツィア・グリエコ氏。

【取締役No.7】
7番手はジャーディン・マセソン(香港の持株会社)重役であるアダム・ケズウィック氏。

ちなみにフェラーリは、

『最初にアップルカープレイを市販車に搭載した自動車メーカー』

だそうで、以前からアップルとの関係が近いことが報じられています。

上記に列挙した多くの取締役は社外取締役です。

他会社の役員などとの兼任ではあるものの、フェラーリの取締役会に参加する主要メンバーであることには変わりありません。

このメンバーの意見が今後のフェラーリに大きく影響することは間違いないと考えていいのかなと考えます。

(フェラーリはそのために自動車業界以外の人物を取締役会に招集している)

※フェラーリの役員リストは下記URLより。

https://www.ferrari.com/en-EN/corporate/executive-officers

ちなみに、19人の役員中、3人が女性でした。

・ディオール
・サンローラン
・グッチ
・シャネル

といったハイブランドの重役が取締役として名を連ねていることには驚かされます。

現代においてスーパーカーは、

『ハイブランド製品』

であることを鑑みると、超一流ブランドのノウハウが今後のスーパーカービジネスにおいて重要になっているのだろうなと感じます。

だからこそ、取締役会メンバーがこういった構成になっているのかもしれないとも感じる今日この頃でした。
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【本日の名言】『 本田宗一郎 / ホンダ創業者 』

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人間てのは、、困難がなければ知恵が出るもんじゃないですヨ、ネ。

『オレは忙しくて発明できない』なんてヤツは、よっぽど間抜けなんです。

忙しいから、その忙しさから逃れようとして発明ができるんです。

『楽して儲ける』と発想が同じですね。

これ大事ですね。
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