テスラが初となる投資家向けのイベント、
『インベスター・デイ』
を開催しました。
(投資家向け発表会の様なもの)現時点で発表されているのは、
・マスタープラン3
・最も先進的な製造ライン
・第三世代のプラットフォーム
です。
なお、注目を集めていたサイバートラックについては『今年に登場する』ということを強調しています。
たたわし、期待されている、
『25,000ドルの安価な新型EV』
についてはほとんど言及がなされていないので、少し肩透かし状態です。
なお、イーロン・マスクCEOは開催前に自身のツイッターアカウントにて、
↓
マスタープラン3、地球のための持続可能なエネルギーの未来への道は、3月1日に発表される。
未来は明るい!
↑
とつぶやいます。
たしかにこの『地球環境』が今回のインベスター・デイの中心ということも理解できます。
参考までに、2006年に発表されたマスタープランは以下の通り。
↓
スポーツカーを作り、そこから得た資金で手頃な価格のクルマを作り、その資金でさらに手頃な価格のクルマを作ること
↑
です。
実際のところ、その計画は、
テスラ・ドードスター
↓
モデルS
↓
モデルX
↓
モデル3
↓
モデルY
といった具合に確実に実行されています。
その後のマスタープラン2(2016年)は以下の通り。
↓
パワーウォールの投入とソーラーシティの組み入れ、そしてオートパイロットを一般ドライバーの10倍安全にし、ロボタクシーを導入する。
↑
となっています。
これらについてはまだまだ道半ば状態です。
(オートパイロットの安全性向上とロボタクシーはまだ実現できていない状態)
そして今回のマスタープラン3については、テスラのみに範囲を絞っていません。
『持続可能な環境を地球にもたらすための計画』
となっています。
これはテスラへの投資家のためだけではなく、
『地球のために投資する全投資家へのメッセージ』
だとしており、電気自動車のバッテリーに不可欠な原材料の採掘や生成、バッテリーの開発について触れています。
現段階では環境に負荷を及ぼすこれらの過程についても、完全にクリーンかつ再生可能であるべきだそう。
EVだけではなく、製造や走行に関わる電力の生成・貯蔵に至るまでも持続可能でなければならないのだそうな。
そのためには『10兆ドルの設備投資』と240,000GW/hものエネルギー生産&貯蔵が必要であるとも述べています。
要は相当にスケールの大きな話であるということになります。
内容はテスラのみでは達成が不可能なレベルです。
だからこそ『地球に対する投資』を投資家へと呼びかけたのかもしれません。
ちなみにイーロン・マスクCEOは常々、
『金銭には興味がない』
と語っています。
興味があるのは人類への貢献のみであるとも語っています。
そのために自身ができることは、
・インターネット分野
・航空宇宙産業
・クリーンエネルギー
だと、10代の頃から認識していた様で、12歳の頃にはじめて自分で書いたプログラムを販売しています。
大学在学中には、
・Zip2
・X.com(ペイパルの前身)
を設立し、このうちZip2を3億7000万ドルという巨額にて売却しています。
そのお金で設立したのが航空宇宙産業のスペースXです。
ここでは、
・行って帰ってくるロケットを実用化
・はじめてNASAと商業契約を行い、宇宙までの輸送を請け負う企業
となったうえ、さらにはスターリンクの実用化にて、
・インターネット
・航空宇宙産業
において貢献を果たしています。
(衛星経由でのインターネットアクセスを提供し、世界中どこからでもアクセスできる仕組み。)
それらと並行して進められていたのが『テスラ』です。
もはや説明不要のEVメーカーではあるものの、『送電網(スーパーチャージャー)』を提供したところが記憶に新しいです。
更には蓄電池『パワーウォール』や『ソーラーパネル』を展開するなど、クルマだけではなくクリーンエネルギーの提供に注力していることもわかります。
こういった側面を見るに、イーロン・マスク氏がさまざまな分野で『世界を変えて』おり、その方向性が一貫してブレていないこともわかります。
こういった経緯を見ると、今回、クリーンエネルギーの普及をマスタープラン3に盛り込んできたことも理解できます。
マスタープラン1、2、3と進むにつれ、その規模がより大きくなっているということも把握できます。
イーロン・マスク氏の中ではこういったマスタープランは最初から頭の中で思い描かれていた模様。
そして、同氏の計画ではまだまだ先のことまでが想定さているのかもしれないなと感じます。
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【本日の名言】『 ピーター・ドラッカー / 経済学者 』
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いまさら、自分を変えようとしてはならない。
そんなのは、うまくいくわけがない。
自分の得意とする仕事のやり方を向上させることに、力を入れるべきである。
人の卓越性はひとつの分野、あるいはわずかの分野においてのみ、実現されるのである。
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