テスラは先日2023年第1四半期の決算を発表しています。
内容的にはおそらく、
『値下げ効果』
にて販売を大きく伸ばしたであろう結果となっています。
そして今回、米国市場にて5回目となる追加値下げを敢行すると発表しました。
値下げ幅は最大で20%です。
これによってまた
『とんでもないレベルの受注』
が集まることになると予想します。
なお、2023年第1四半期はテスラにとって『最高の数字』でした。
ただし、アナリストは、
『それでも目標に達していない為、さらなる値下げが必要である』
という見解を出していた訳ですが、今回はまさにそのとおりとなりました。
以下が新しいテスラ各モデルの価格ですが、見てのとおり『かなり』値引き幅が大きいことがわかります。
・モデル3・・・41,990ドル→46,990ドル(-11%)
・モデル3パフォーマンス・・・52,990ドル→62,990ドル(-16%)
・モデルY ロングレンジ・・・52,990ドル→65,990ドル (-20%)
・モデルYパフォーマンス・・・56,990ドル→69,990ドル(-19%)
なお、モデル3の値下げについてはアメリカ市場で、
『EV購入に際しての優遇(税額控除)』
がこれまでの半分に減ってしまったことに起因しているといわれています。
その理由はテスラ・モデル3に使用されるバッテリーが中国製だから。
アメリカにおける税額控除にはいくつかの条件があり、そのうちのひとつが『アメリカ製でなくてはならない」というものになります。
モデル3に関しては最終的な組み立てこそアメリカで行われていはきます。
が、それに使用されるバッテリーが中国製であるため、
『フルに控除を受けた場合の7,500ドル』
から
『半分が減額されて3,750ドル』
しか控除を受けられないことになります。
(規制が変わってしまい減額となった)
よってテスラはその減少分をなんとかカバーしなくてはならないと考えたのだと推測します。
今回の値下げにより、価格がここまで下がるともはや全く別の価格帯に移行したと言っていいレベルです。
ちなみにテスラは『毎年50%の成長』を掲げています。
が、2022年においては40%の成長にとどまっています。
(それでも驚くべき成長)
しかしテスラとしては一つの目標である、
『2030年に2000万台」
を達成するためになんとしても販売を伸ばす必要があります。
そしてそのための手段が『価格』であり、テスラは一貫してこの武器を使い続ける可能性があるなと感じます。
消費者における買い物のエンターテイメントは、欲しい物が安く買えるです。
テスラの売れ行きや、追加値下げの動きからしても、それが見て取れる興味深い内容でした。
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【本日の名言】『 孔子 / 哲学者 』
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仁能く之を守らざれば、必ず之を失う
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意味
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相手を思いやることができず、いつも自分の考えだけが正しいと思っている人は、いつか孤立してしまうという意味です。
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