テスラが、米国道路交通安全局(NHTSA)に目をつけられているのは有名な話です。
今回は複数の報道機関が、
『テスラの車両が関与した事故について、NHTSAが新たに2つの調査を開始した』
と報じています。
そのうちのひとつは、
サンフランシスコで起きた感謝祭の衝突事故に関するものです。
(運転支援システムと半自律運転技術に焦点を当てた調査だと報じられている」
これは、
2021年モデルのテスラ・モデルSが、
サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジを時速55マイル(89km)で走行中での出来事の様です。
車線変更中に、
突然時速20マイル(32km)に減速し、
これによって8台の玉突き事故が発生し、
結果的に9人が軽傷を負ったというものです。
なお、
事故をこ起こしたドライバーは、
この事件をテスラの完全自動運転モード(FSD=フルセルフドライビング)の誤作動が原因だと述べていています。
が、
FSDの作動を確認出来なかった為、
NHTSAはそれが事実であったかどうかを検証すると報じられています。
NHTSAはあくまでも中立な立場にて、
ドライバーの言い分が正しいかどうかを検証することになりそうです。
さらにNHTSAは、
2020年のモデル3が起こしたとされる衝突事故についても調べる予定だとされています。
これはオハイオ州にて発生し、
事故に巻き込まれた人たちが軽傷を負ったと報じられています。
報道によると、
NHTSAは
『自動緊急ブレーキなどの自動機能、またはAutopilot、FSD、FSD Betaに含まれるより広範囲な運転支援システム機能が関与したテスラ車を含む少なくとも41件の衝突を調査している 』
と述べており、
これらによって14名の死亡事故が発生したとも報じられています。
今回の事故がテスラのFSDのせいであるかどうかは不明です。
が、
これまでの政府の調査では、
ドライバーとテスラの双方に否定的な意見が出ている模様。
一部では、
半自律運転技術に過度に依存し、
前方への注意を払わなかったという指摘もなされています。
なので、
すべての事例において、
テスラ側に非があるとあると断定しておらず、
あくまでも公平な判断を下しているよう模様。
こういった例を見ると、
完全自動運転の実現は非常に難しいんじゃないかと思えてきます。
その『難しさ』には2つの側面があると考えています。
ひとつは『技術的な問題』です。
交通法規や道路事情が異なる各国間において、
正しく動作するのかどうかという問題があります。
そしてそもそも、
『前に人が立った』
なら、
永遠に自動運転システム採用車が前に進むことができないというジレンマがあります。
さらにはロジックとしての『トロッコ問題』をどう解決するかというものも出てきます。
※トロッコ問題とは
自動運転車両が狭い道路を走行中、
道路の左脇に2名、右脇に1名の人が歩いていた場合。
その際、
何らかの理由でどちらかにステアリングを切らなければいけない事象が発生。
この時、
システムはどちらに舵を切るのかというロジック問題。
(どちらを選択しても人的被害が起きる)
そしてもうひとつは、法規上の問題です。
そもそも完全自動運転を政府が認可するのかどうかという点です。
テスラはそもそも、
『完全自動運転によって事故をゼロにすることはできない』
とも語っており、目指すのは、
『人間が運転するよりも安全で事故を起こしにくい』
という機能です。
ただし、
こういった、
『人が操作するよりも安全かどうか』
は実証や立証が難しく、政府としては
『確実に安全である』
と立証されないかぎりは完全自動運転を許可しない可能性もあります。
そう考えると、
完全自動運転が機能的に実現できたとしても、それが公道で使用できるかどうかはまた別問題なのかなと思う今日この頃です。
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