いつかは落ちるだろうなと思っていたテスラ株。
そう思った理由は簡単で、テスラ株特需に沸いていただけだから。
(後半で詳細を記載しています)
今年はじめての取引となった3日のニューヨーク証券市場。
テスラ株が暴落して1日で500億ドル近くが消失しています。
この額はなんと『フォード1社ぶん』に相当するのだそうな。
その要因としては、
・需要低迷
・納入台数が予想を下回った
ことだとされています。
これにあわせて、証券会社4社がテスラの目標株価ならびに業績予想を引き下げたとも報じられています。
よって、ここしばらくはテスラにとって厳しい状況が続きそうです。
なお、ツイッターの買収以降からだと約3,700億円もの時価総額を喪失しているそうな。
短期的に見るとテスラにとって明るい材料が見当たりません。
まず問題となっているのは『需要が下がっているのではないか』という疑惑が払拭できないことです。
テスラの在庫が過去に例を見ないほどのペースで減少しているという報道からも疑惑が強まっています。
要は、向上した生産ペースに受注が比例していない可能性が高いというのがその理由です。
そうなると、大きな投資を続けてきた工場設備が今後業績上の負担となる可能性が出てきます。
テスラの名誉のために付け加えると、他の自動車メーカーも同じ状況にあります。
テスラの場合はこれまでに、
『株価が割高すぎる』
と評されてきました。
その割高だった株価を他メーカーと調整するという意味合で他メーカーより大きく下がっているのではというのが個人的な見解です。
さらに、メイン市場である中国や米国にて割引や各種キャンペーンを展開しています。
これもまた『売れていない』という予測をいっそう現実味のあるものにしているようです。
ちなみに、通年でテスラの掲げていた販売台数『50%増』には達せず『40%増』にとどまったことも今回の株価暴落の要因として指摘されているようです。
さらには、Twitterの買収や運営に時間を割かれテスラの経営に注力できないのではという指摘が多いのも事実です。
これもまたテスラにとっては懸念材料の一つです。
反面、ここからいくつかの明るい材料も出てきています。
1点目は2023年に『サイバートラック』の生産と納入が始まることです。
これはセミの納車開始とともに大きく利益の改善に貢献しそう。
(どの次期に生産がなされるのかによっても貢献度は変わってくる)
2点目は『4680バッテリー』の導入によって価格性能比が上昇して競争力の向上が期待できます。
3点目は『生産工程の効率化』によって利益率の向上が見込めそうであること。
4点目は『モデル3の物理的アップデート』『2万5000ドルのモデル2(仮称)』の発表などの話題が控えていることです。
これらによる納入台数増加が株価回復の鍵となりそうです。
ちなみにテスラのみではなく自動車業界全体を取り巻く環境はあまりよろしくはありません。
アメリカでは、
『不況に突入する可能性』
が指摘されているからです。
欧州では地政学的リスクによって需要と生産が大きく落ち込むだろうという見方もあります。
これらについては改善の見通しがなく、自動車業界全体に暗雲が立ち込めているのが現況です。
テスラに限った話しではなく、
コロナが落ち着いてきて日常が戻ってきてはいるものの、未だ不安材料が多いのが世情です。
お名前.com
—————————————————————————-
【本日の名言】『 トーマス・エジソン / 発明家 』
—————————————————————————
私は今までに一度も失敗をしたことがない。
電球が光らないという発見を、今まで2万回にわたって行ってきたのだ。
↓
ビル・ゲイツ氏や柳井正氏も同様なことを発言していますが、
『失敗は成功にたどり着くうえで必要不可欠となるものだ』
という前向きな捉え方は共通しています。
要は典型的なポジティブ・シンキングですね。
優秀な経営者たちは、こうした思考で一貫しているようですね。
Xserver Business