どこへゆくホンダ 

掲題の通り、ホンダ自動車の行く末について。

国内自動車メーカーで最も危ないと踏んでいるのがホンダです。

今回、そのホンダから

・オデッセイ(ミニバン)
・レジェンド(セダン)
・クラリティ(水素自動車)

上記車種の生産を2021年度中に終了させるといった発表がなされました。

2021年度中に埼玉県の狭山工場が閉鎖。

それと合わせて、同工場にて生産している3車種も生産打ち切りとなった模様。

特にオデッセイは一時期のホンダを牽引してきたクルマでもあります。

ホンダはオデッセイ生産終了の理由について『 販売低迷 』と述べています。

たしかに2020年通年のミニバンだと

・アルファード(90,748台)
・フリード(76,283台)
・シエンタ(72,689台)
・ヴォクシー(69,517台)
・セレナ(68,648台)
・ノア(45,434台)
・ステップワゴン(34,441台)
・エスクァイア(26,368台)
・ヴェルファイア(18,004台)

に対し、
オデッセイは9,717台と圧倒的な販売不振です。

つまりオデッセイはアルファードの1/9程度しか売れておらず、モデルチェンジも『 不発 』だったということになります。

そして、今のホンダはとことん上手くいっていないです。

・膨大なコストを投じた『 アシモ 』もあっさりプロジェクトが終了。

・ハイブリッドについてもトヨタに置いてけぼり。

・クラリティも生産終了となると燃料電池車からも撤退する可能性が大。

この他にも、
NSXが完全不発に終わり、CR-VもRAV4に対抗できていない状況。

極め付けは、
頼みの綱であった新型フィットの販売不振です。

モデルチェンジ後まさかの

『 前年比1/3 』

という販売台数となってしまい、
結果としては

『 モデルチェンジしなかったほうが良かった 』

という結果に。

恐らく最大の理由はデザインです。

あまりにも印象に残らないデザインに原因があるんじゃないかと考えています。

世の中的には、

性能云々 < デザイン となっています。 (基本的な性能に大差がなくなっているから) おそらくホンダは、 これから来る『 エコな社会 』を意識して無味無臭なデザインを意識したのかなと。 ただし、 実際には人々が求めるのは、 ・ヤリスのような奇抜なデザイン ・アルファードのような押しの強いデザイン ・ジムニーやRAV4のようなタフなデザイン という、 何かしらの印象に残るデザインを求めていたのだなと感じます。 ホンダは『 ヴェゼル 』を発表したところですが、トヨタのSUV勢に対抗できるかどうかは疑問です。 個人的には、ヴェゼルが状況を変えるのは難しいかなと考えます。 こうなると、 ホンダには 「打つ手 』が残されていません。 あとはジリジリと市場シェアを失ってゆくだけです。 個人的には経産省のアドバイス通り、日産と合併すれば良かったのではとも思います。 また、以前も触れましたが ホンダは『 非常にプライドが高い 』会社です。 いわゆる純血主義を守る会社として有名です。 そのためなのか、 最近の自動車業界のトレンドでもある ・合併 ・提携 ・共同開発 をとことん嫌い、 何でも自社でやってしまうためにコストが嵩み、結果的に『 利益の出ない 』会社となってしまっています。 まさに負のスパイラルに陥る典型でもあり、今となっては生き残るためにはプライドを捨てる時がきたのかなと感じます。 ---------------------------------------------------------------------------- 【本日の名言】『 ビル・ゲイツ / マイクロソフト創始者 』 ---------------------------------------------------------------------------- ▼ 人生は公平ではない。 それに慣れよ。 ↑ 人の出自を選べないことと同義ですね。 その環境に絶望して何もしないのか、 はたまた、何がアクションを起こすのかはその人次第です。 言葉としては短いですが、 個人的にらなかなかに奥深い名言でした。 Xserver Business


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