企業の怖さ

世の中には様々な主義の人達がいます。

(例)
・菜食主義者
・肉食主義者
・白人主義者
・共産主義者

例に記載したように様々な主義の人達が存在する訳です。

そして、
今、欧州の富裕層を中心に『 ヴィーガン 』という人達が増加しています。

※ヴィーガンとは
肉や魚に加え、卵・乳製品、蜂蜜などを食べず、
またシルク、ウール、革などの動物性の素材も身につけない人たちのことを指します。

可能な限り動物性の食事をしない、身につけない、傷つけない生き方だそうな。

前置きはここまで。

高級自動車メーカーは数多く存在します。

その中でも、
ドイツ御三家(メルセデス、BMW、アウディ)よりも高価格帯のメーカーが存在します。

今回はその中でも、
イギリスに拠点を置く『 ベントレー、レンジローバー 』に焦点を当ててます。

両者は、
ヴィーガンが欧州に相当数おり、
且つ、富裕層がメインである為、2017年に『 ヴィーガンに対応する 』と発表しています。

内容は以下の通り。

・内装レザーをやめる

というものです。

当時は環境意識の高まりによって、
環境負荷をかけたくないと考える人々が急増した年でもあります。

※レザーと環境負荷の関連性

国連の発表では、
人間が排出する温室効果ガスの14.5%が家畜が原因であるとされています。

上述でも述べたように、
ヴィーガンには富裕層が多いということもあり、
これらの層を取り込もうと『 非レザー 』の取り組みを開始しています。

ただし、
先日、両社は前回の発言から手を翻して、

『 実はレザーもサスティナブルです 』

と発表。

つまり、
レザーを今後も継続して利用していくという従来の方向性に方針転換したということです。

正直、レザーがサスティナブルというのは無理がある。

両社の思惑は簡単です。

・ヴィーガン対応の内装はレザーが非常に高価
・思ったよりヴィーガン向けの製品が世間に好まれなかった
・両社が想定したほどヴィーガンがいなかった

というのが真相です。

企業は営利目的で存在しているので、方向転換は悪いことではありません。

むしろ、
時代の流れに合わせていく為には重要な要素です。

ただし、
今回、怖いなと感じるのは、

企業が掲げる『 大義名分がいとも簡単に覆る 』ということです。

世の中は『 EV = エコ 』という意識が浸透していますが、
実際にはEVはエコではないというのが常識です。

それでも、
大企業が強引に『 大義名分 』を掲げてしまえば、それがまかり通ってしまいます。

改めて、
世の中は、大企業とそこに密接に関連している一部の富裕層などにコントロールされているんだなと感じました。

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【本日の名言】『 ネルソン・マンデラ / 元南アフリカ大統領 』
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私は負けるということは決してない。

勝つか、学ぶか。

どちらかである。

目の前の『 勝ち負け 』にこだわるのか、
最終的に『 たっていたものが勝者 』というスタンスでいくのか。

この考え方に非常に酷似している名言だと感じます。

ネルソン・マンデラ氏自身が、
南アフリカという地で、苦労という言葉では表現できない壮絶な人生を送っています。

その人の口から出てきたこの言葉の意味は重いなと感じます。

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