豊田章男社長 年頭挨拶(①~②)

トヨタ自動車社長の念頭挨拶を、長いのでいくつかに分けて投稿していきます。

①コロナ禍を振り返り、伝えたいこと
②大切なのは決断と行動
③トヨタが守るべき3本柱
④トヨタが目指すデジタル化
⑤社長から3つのお願い


①コロナ禍を振り返り、伝えたいこと

皆さん、あけましておめでとうございます。

いまだ、新型コロナウイルスの影響は続いておりますが、
こうして、皆さんと新しい年を迎えられましたことをうれしく思います。

年明けに、直接、皆さんとお会いして、お話をするのは、2年ぶりになります。

この2年間を振り返りますと、コロナの感染拡大により自由な移動が制限され、
オンラインでのコミュニケーションが新たな常識になるなど、私たちの暮らしも働き方も一変いたしました。

こうした状況の中でも、トヨタで働く皆さんは、自動車産業550万人の仲間とともに、
仕事をすることにより、人々の移動を支え、経済を回し続けてきたと思っております。

皆さんの努力に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

②大切なのは決断と行動

今、私たちは多様化した世界で、正解のわからない時代を生きています。

こうした時代を生き抜くために、大切なことは何か。

とにかく、何かを決めて、動いてみることだと思います。

例えば、カーボンニュートラル。

昨年のはじめの頃は、目標だけは掲げられているけれど、
具体的に何をすれば良いのか、誰も、何もわからない状況だったと思います。

まずは、

『 正しく理解することから始めよう 』

そして、

『 ゴールはカーボンニュートラル 』

『 山の登り方は一つではない 』

『 敵は、内燃機関ではなく、炭素 』

『 最初から、お客様の選択肢をせばめないでほしい 』

そう言い続けながら、
まずは、『 自分たちでできることをやってみよう 』と水素エンジンでスーパー耐久に参戦いたしました。

その結果、チャレンジを重ねるごとに「つくる」「はこぶ」「つかう」すべての分野で、
私たちの「意志」と「情熱」と「行動」に共感してくれた仲間が少しずつ増えてまいりました。

こんなに多くの仲間が集まるなんて、最初は夢にも思いませんでした。

仲間を増やすために尽力してくれた人たち、
アジャイル開発についてきてくれた人たち、安全走行に協力し、手伝ってくれた人たちに感謝いたします。

ありがとうございました。

しかし、その一方で、「トヨタはバッテリーEV(BEV)に消極的だ」。

そんな声が大きくなってまいりました。

「あらゆる技術の可能性に挑戦したい」

「人生をかけてやってきた仕事を未来につなげたい」

そんな私たちの想いがまったく通じない世界があることも思い知らされました。

想いを伝えるためには、行動で示すしかありません。

私たちの行動。

それは「商品」です。

そこで、これから市販する予定のBEVをすべてお見せすることを決めました。

そうした想いで企画した昨年末のBEV説明会。

トヨタの本気度を世界中の人々にお示しすることができたと思っています。

準備期間、わずか50日。

こうしたことができるのも、トヨタの中にBEVを一番に考え、商品化を進めてくれている人たちがいたからだと思います。

昨年末、自分が説明会をやろうと決めたとき、その決断と行動をサポートしてくれたすべての人たちに感謝いたします。

ありがとうございます。


トヨタの社長ですら、

『 思い知った 』

ということがあるんですね。

ゴールは同じなので、
トヨタと世界で手段が異なるが為に様々な苦労をしていることが伺えます。

それでも、
今回トヨタが採用した方向性はトヨタでしか出来ないですが、

さすが!

と思わせる内容です。

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【本日の名言】『 二葉亭四迷 / 小説家 』
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いや、人生は気合だね

何事も、気合なくしては物事を切り開いてはいけないです。

もちろん、それは物事を進めるための原動力の事です。

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