昨日、記載させて頂いたように、
トヨタ自動車社長の念頭挨拶を、長いのでいくつかに分けて投稿していきます。
①コロナ禍を振り返り、伝えたいこと
②大切なのは決断と行動
③トヨタが守るべき3本柱
④トヨタが目指すデジタル化
⑤社長から3つのお願い
③トヨタが守るべき3本柱
正解がわからないときこそ、トップ自らが意思決定をして行動しなければならない。
しかし、むやみに動けばいいというものではありません。
そこには、守るべき3つの柱があります。
まずは、トヨタの「思想」です。
トヨタは何のために存在するのか?
クルマをたくさん売るためではありません。
会社の利益のためでもありません。
トヨタは「みんなの幸せ」のために存在するのです。
自分以外の誰かを思い、その人のために働き、そして、ともに幸せになる。
この継承すべき「思想」をまとめたものが「トヨタフィロソフィー」です。
そして、「思想」を具現化するための「技」。
これが「TPS(トヨタ生産方式)」です。
最後に、この2つを身につけるための「所作」。
これが「トヨタウェイ」です。
トヨタで働く皆さんには、常にこの3本柱を頭に置きながら、仕事をしてほしいと思っております。
なぜなら、これらはすべて、「仕事」を通じて、「現場」で身につけるべきものだからです。
これまで、私と皆さんが積み重ねてきた12年。
リーマン・ショック後の赤字転落からはじまり、リコール問題、東日本大震災、コロナ危機。
本当に危機の連続でした。
困難にぶつかるたびに、私自身、「現場」に入り、トヨタの「思想」と「技」と「所作」を自らの「行動」で、皆さんに示してきたつもりです。
しかしながら、なかなか伝わらない。
それが、私自身の大きな悩みでした。
そこで、ここ数年は、日々の仕事を通じて、トヨタの3本柱を伝えようとチャレンジしております。
一番、わかりやすい例がGRヤリスや水素カローラの取り組みです。
現地現物で商品であるクルマをともにつくり、壊し、直し、またつくる。
これを繰り返したことにより、クルマは、どんどん強くなってまいりました。
こんなクルマづくりがGRヤリス以外にもなぜできないのか?
2022年。
いろいろなプロジェクトが進行する中で、
是非とも、開発、生産、販売からアフターセールスに至るまで、すべての機能が一体となった活動が行われることを期待しております。
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会社の存在意義といった
『大義名分』
は重要ですね。
ただし、
多くの会社は『大義名分』だけで終わることがほとんどです。
大義名分をトヨタのような超巨大企業のトップが現場に入り込んで実現しようとする。
普通には出来ないことです。
(ご本人のやる気もさることながら、環境や立場などの諸々で動きが取りにくくなるのが普通)
トヨタはこの一年で総資産を2倍の40兆円となっていますが、
なるべくしてなってる!
と思わせる内容でした。
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【本日の名言】『 児玉源太郎 / 旧日本陸軍 陸軍大将 』
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初めから他人の助けを当てにするような人間は、決して成功せん。
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時には他力本願も大事ですが、
ベースは自力本願であるべきだと説いている名言ですね。