レッドブル(第一部)

レッドブルは今や誰でも知っている企業ですね。

多くの人は、
エナジードリンクで認知しているかと思います。

世界的に見ると、
幅広い分野のスポーツ、カルチャーに関与している企業だということがわかります。

そしてなんといっても、
最強のF1チームを所有していることが一番有名です。

レッドブルは1978年に設立された飲料メーカーに端を発しています。

その飲料メーカーが短期間で成長を遂げ、
フェラーリやマクラーレン、メルセデスを打ち負かすほどのF1チームを所有するに至っています。

そして今回、ドーナツメディアが

『レッドブルはどうやってF1チームを所有するに至ったのか』

という動画を公開しています。

まず飲料としてのレッドブルの前身はタイにて販売されていた、

『Krating Deang(クラティン・デーン)』

なるエナジードリンクです。

このKrating Deangはタイの起業家、
チャリアオ・ユーウィッタヤーが開発し販売を行ったものです。

もともと同氏は

『タイで大人気だったリポビタンDのシェアを獲得しよう』

として、これを開発したとされています。

・砂糖
・カフェイン
・タウリン
・ビタミン等

を配合してエナジードリンクを作り、
ここに混ぜたのが

『Krating Deang(クラティン・デーン)』

なる成分だそうです。

ちなみにこのKrating Deangとは、
『赤いガウル(ガウルは牛の一種)』という意味だそうです。

この英語訳がそのまま

『 レッドブル 』

ということになります。

当時、タイは急速に発展し、
労働者が過労死する案件が多発したそうてます。

そこで、
もともと製薬会社を営んでいたチャリアオ・ユーウィッタヤーが自身の経験を活かそうと一念発起。

新しいビジネスチャンスを求めて、
クラティン・デーンを混入したドリンク、
その名もズバリ『クラティン・デーン』を製造販売することに。

その戦略は大きくヒットし、
たちまちクラティン・デーンはタイの労働階級に受け入れられることになりまふ。

そして、
ここで登場するのがオーストリアのビジネスマンであるディートリッヒ・マテシッツ。

同氏は1984年にタイを仕事で訪れています。

その際の仕事は『歯磨き粉のセールスマン』」です。

飛行機にて(欧州から)タイを訪れたそうです。

なので時差ボケがひどく、
しかしすぐに会議に参加する必要があり、
そこで現地の人に言われるままに飲んでみたのがクラティン・デーン。

これを飲むと時差ボケが一瞬で吹っ飛んだといい、直感的に『これは売れる』と踏んだのだそう。

エナジードリンクはアジア圏で人気が高かったものの、当時の欧州ではまだエナジードリンクという概念がほとんどありませんでした。

よって、
いち早くこれを持ち込めば売れると考えたのがキッカケだとか。

ディートリッヒ・マテシッツのチャリアオ・ユーウィッタヤーは一緒に数年掛けてその味を熟成。

『欧州の味覚に合うように』炭酸を加え糖分を増加させ、1987年に『レッドブル社』が設立されています。

※要注意
レッドブルは世界中で販売されていますが、
国ごとに許可される成分が異なるために構成物が異なります。

中国の一部で販売されるレッドブル『強化版』は炭酸が入っておらず、他のどのレッドブルよりも効くそうな。

本題に戻すと、
ディートリッヒ・マテシッツはレッドブルの顧客層を

・若いプロフェッショナル
・学生

に定め、
レッドブル仕様のバンで大学に乗り付けてはレッドブルを配ることで知名度を上げたそうです。

これは日本でも展開されている

『サンプリングカー』

にも引き継がれている手法です。

その後さらにプロモーション領域を拡大し、様々なスポーツのスポンサー活動を行うことになります。

最初にF1との関係性をもったのは1989年にゲルハルト・ベルガーの個人スポンサーについたときてます。
(ゲルハルト・ベルガーはディートリッヒ・マテシッツと同じオーストリア人)

その後は、

・ザウバー(1995年~2004年)
・アロウズ(2001年~2002年)

のスポンサーを努め、
2004年にはF1を撤退するジャガーチームを買収することでついに自身のチームを手に入れています。
(同年にはミナルディ=現アルファタウリも買い取っているので、この時点ですでに相当にお金を持っていたのだと思われる)

1987年の創業からわずか17年でF1チームを手に入れ、今や最強チームの一つとして君臨するに至っているというのは驚きでしかありませんね。

やはり、
もともと『セールスマンであった』ディートリッヒ・マテシッツのビジネスセンスが生かされたということなのかもしれません。

そして、
他のF1チームとは全く異なるバックグラウンドを持つことも特筆に値すべき点です。

(常にチャンスを求め、他との差別化を追求し、常に他者に抜きん出ようとする姿勢は現在のレッドブルF1チームの動きとも符合する)

ちなみに、
クラティン・デーン時代からムエタイのスポンサーを務めるなど積極的にプロモーションを行っていたそうです。

なので、
レッドブルがプロモーションを重視する姿勢、そしてエクストリームなスポーツへ傾倒するのはそのDNAだと言えるのかもしれません。

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【本日の名言】『 イチロー / 元MLBプレイヤー 』

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びっくりするような好プレイが、勝ちに結びつくことは少ないです。

確実にこなさないといけないプレイを確実にこなせるチームは強いと思います。

これは、まさにそのとおり!

と、言いたくなるほど的を得ていますね。

組織でも同じことですね。

ただ1人のスーパープレイヤーがいても、
他が機能していなければ、まともに組織として事が運ばないです。

忘れてはいけない名言だなと感じます。
Xserver Business


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