2022年3月期における豊田章男社長(トヨタ自動車)の役員報酬が6億8,500万円だったとの報道がありました。 これは前年に比較すると2億4,000万円多い金額だそうです。
営業利益が過去最高となったこと等を反映しており、歴代社長としては過去最高なのだそうな。
ちなみに、
この報酬額は固定報酬のほか賞与や株式報酬を含む
『 業績連動報酬 』
そして、
連結子会社からの報酬を含んでいると報じられています。
なお、
トヨタ自動車は今回の役員報酬の支給から
『個人別査定』
を導入したと言われており、
この査定によって豊田章男社長の報酬が大きく伸びたようです。
ここで気になるのが
『 他の自動車メーカーのトップはどれくらいもらっているのか 』
という部分です。
やはりここで思い浮かぶのは、
前日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏の
『 10億 』
ですが、
これは株主総会でもたびたび非難されてきました。
しかし、
その都度『この額は世界基準にあわせたもので高くない』と説明していたことが記憶に残ります。
そこで『世界』に目を移すと、
トヨタと『販売台数首位』を争うことが多いフォルクスワーゲンのCEOは『14億(2018年年時)』。
ちなみに2016年あたりの数字で、
豊田章男社長の役員報酬が2億円くらいです。
当時の自動車業界のCEOの役員報酬は多い順から
・FCA(4160万ドル)
・フォード(2440万ドル)
・フォルクスワーゲン(1690万ドル)
・GM(1450万ドル)
・日産(890万ドル)
・ルノー(570万ドル)
・トヨタ(180万ドル)
・ホンダ(120万ドル)
となっており、
トヨタは販売台数に比較するとかなり報酬が低いということがわかります。
そして、
トヨタの利益水準や利益率、
そしてそれを達成するために豊田章男社長が行ってきたことを考慮すると、、、
決して6億8500万円でも高くはないと考えています。
むしろ、
『 もっともらってもいい 』くらいだとも考えています。
同氏はトヨタのイメージを変えたと言っても過言ではありません。
それまでは、
『品質は高いが、面白みにかけるクルマを作る自動車メーカー』
というイメージだったトヨタ。
それが、
『ほかの会社が作らないようなおもしろいクルマを作るメーカー』
へと人々の持つ印象を転換させ、実際に販売も伸長させています。
加えて、
大幅な組織改革や社内協業の禁止など社内のコストを大幅に削減しています。
そして、
消費者の持つイメージを変えて販売を伸ばすという
『本来経営者が行うべき健全な対策』
を行っており、
ここはカルロス・ゴーン時代の日産のように、
『商品力を向上させることをせず、研究開発費を削減し、値引きに頼って販売を伸ばす方法』
でも、
マツダのように
『下請けからの分引きで利益を確保』
するでもなく、
まっとうな方法によって会社を成長させたとも考えています。
なので、
功績を考慮&世界基準で見た時にはまだ安いと感じますね。
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【本日の名言】『 豊田章男 / トヨタ自動車社長 』
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トヨタの強みは20年、30年先の未来に挑戦し続けるベンチャー精神。
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未来を予測し、
そこに向けて体系的に物事を進めることが大事です。
『今』もだいじですが、それ以上に『未来』が大事だと説いた名言ですね。
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