先日、
米EVスタートアップ企業であるリビアンが人員削減を行うとの報道がなされました。
まず初めに、
ブルームバーグによって『リビアンが人員削減を行うようだ』との報道があり、これが一気に拡散されました。
リビアンは、
この情報の一人歩きを懸念してか、
R.J.スカリンジCEO自らが従業員に対して人員削減を行う旨のメールを送ったという旨の追加報道がなされています。
メールは以下の通り
↓
私たちは特定のプログラムを優先させ、
もしくは一部は停止されて非製造従事者の雇用を停止し、
材料費と営業経費を削減するための大規模なコストダウンの取り組みを採用するなどを行い、リビアン全体で変更を実施します。
また、
優先順位と目標を達成するために、
可能な限り集中し、迅速かつ効率的に行動できるよう、組織全体の調整作業も開始しました。
↑
と書かれていたようです。
この内容だけでは、
結局のところはどうするのかがよくわかりせん。
リビアンは現在
・カリフォルニア州
・ミシガン州
・イリノイ州
・イギリス
・カナダ
に拠点を置いており、
生産増強に対応するため、昨年一年で従業員数を約2倍に増やしています。
その一方で、
現在他の自動車メーカーも直面する
・サプライチェーン問題
・コスト高(インフレ)問題
とも無縁ではなく、
これらの問題に対応するため、
はやくもリストラ含むコスト削減の必要性に迫られているというのが基本的な状況であるようです。
なお、
リビアンはこのコスト上昇を吸収するため、
今年はじめに
『 すでに注文済みの車両も含めて値上げを行う 』
と発表しています。
その際には大きく株価が下がり、
そして顧客からも大量のクレームが発生したと言われています。
ここは、
『 値上げしても全く影響なく売れてゆくテスラ 』
とは大きく異るところです。
おそらくスカリンジCEOは
『 こういった消費者や市場の反応を見て、値上げは難しい 』
と判断してコスト削減に踏み切るということなのかもしれません。
まずは
『 持続的な成長を維持する 』
ためにも、
重複する機能を持つ部署の統廃合。
しかし、
それでも十分とは言えないので、
『 工場で働く人以外を対象 』
に人員整理を行うこととしたようですね。
(工員を減らすと生産台数が少なくなるため)
ただし、
工員を削減しないということは
『 注文が大量に入っている 』
ということを意味するので、
悪い話ばかりではないのかもしれません。
(売れていない場合、まっさきに製造部門の人員がリストラされる)
なお、
現在リビアンがどれくらいの人員削減を行うのかは公式コメントがないので不明です。
現時点で14,000人の従業員を抱えていると言われています。
ブルームバーグの報じた『5%』が削減対象となれば700人程度が解雇される可能性が出てきます。
ちなみに、
スカリンジCEOは混乱やさらなる株価の下落を避けるため、
(今年に入って69%の下落を記録している)
・財務的に良好な状態にあること
・見通しは引き続き堅調であること
を強調しており、
・R1T(トラック)
・R1S(SUV)
増強と強化、
・R2シリーズの開発加速
・市場投入能力の強化
・コストと営業費用の最適化
が、
今後18カ月間におけるリビアンの最優先項目であると強調しています。
(生産能力を向上させ新型車を投入することが重要)
現在、
生産台数が増加傾向にあるとは報じられてはいます。
ただし、
このままだと大きく利益を出すことは難しいという報道も出ています。
そうなると、
最悪の場合も想定しておかねばならないのかもしれません。
しかし、
そうなってもどこかがリビアンをまるごと買い取ることになるのかもしれないというのが個人的な見解です。
(かなりお得にEVメーカーを買収できるということになるのかも)
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【本日の名言】『 徳川家康 / 天下人 』
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いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある
↓
この名言は再掲です。
年を重ねるごとに指摘をしてくれる人は減ってきます。
それは、
社会的地位などが上がれば上がるほどに顕著になります。
そんな中でも、
指摘をしてくれる人の存在はありがたいものですが、それに耳を傾けるだけの謙虚さも必要になります。
年齢を重ねると頑固になるのも人間なので、
そうならないように、精進しなければと思わせてくれる明言でした。
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