韓国ヒョンデの営業利益が予想の8兆ウォンを軽く超え、
史上初の10兆ウォン(約1兆240億円)に達するとの報道されていますね。
これは前年比で51.9%の急伸であり、直近の好調を受けて修正がなされています。
【営業利益】
2022年第1四半期=1兆9200ウォン、
2022年第2四半期=2兆9800ウォン
上記のように急速に業績が回復し成長を見せていることがわかります。
なお、
この第二四半期の営業利益の増加について、
前年比で欧州は2.9%、北米で6.6%増加しているといるそうです。
販売の半分を占めるSUVの人気が高いことに加え、
アイオニック5(EV)の需要が増加していることも影響している模様。
さらに韓国内では64万台、
欧州では14万台という高い国内外の受注残もあり、
さらには新興国での需要も期待できる為、生産増によるシェアの拡大が見込まれると報じられています。
ちなみに、
傘下にあるキアの業績も好調で前年比56.1%増の18兆ウォン(過去最高記録)にて着地する可能性が指摘されています。
ただ、
上述の通り販売台数については大幅には増えてはいません。
営業利益が大きく増加しているのは、
決済通貨のドルに対してウォンが(円同様に)安くなっているためだと思われます。
仮にこの影響が大きいとなると、さほど楽観視はできない状況なのかもしれません。
(為替によって今後の利益が大きく変わる)。
なお、
ヒョンデは様々なニューモデルを発売しており、そしてそのデザインは国内外から高い評価を得ています。
デザイナーには、
ランボルギーニやベントレーのデザイン部門を率いてきたルク・ドンカーヴォルケ氏や、
他にも高名なデザイナーが名を連ねており、その効果が現れてきたということなのかもしれません。
加えてロボット企業のボストン・ダイナミクスの買収や電動化への取り組み。
(世界的に見ても、技術はともかく実際にEVをリリースし市場を確保している)
さらには、
ハイパフォーマンスカーへの参入など何かとヒョンデ絡みの話題は多く、
そのうち日本の自動車メーカーも『 追われる立場 』から追う立場となる可能性もありそうですね。
そしてこのヒョンデ/キアの好調に合わせて報じられているのが
『 ジェネシスとファッション・ライフスタイル誌ヴォーグとのコラボ』
です。
このコラボはニューヨーク中心部にあるジェネシスハウスにて開催されたイベントにて発表されたもので、
2023年モデルのジェネシスG90最初の顧客納車を祝うかたわら、
・デジタル
・ソーシャルメディア
・ポッドキャスト
とのスポンサーシップに加え、
ヴォーグ誌の9月号と10月号でジェネシスの特集が組まれ、大幅な広告掲載が行われることがアナウンスされています。
このほかジェネシスは、
ニューヨークを拠点とするファッションブランド『Monse』とのコラボレーションを計画していると発表しています。
あらゆる方面での露出を高めている事になりますが、
これは韓国アイドル、K-POPを見ても分かる通り『巨費を投じてプレゼンスを強化する』戦略となります。
自動車メーカーの中ではヒョンデが文字通り桁違いの広告費を持っているという報道もあり、
『 露出がモノを言う』
現代においては正当な戦略を展開しているとも考えられます。
ちょっと前までは
『 いいものを作れば顧客がついてくる 』
というのが工業製品における常識ではあったものの、
近年では消費者が流れてくる情報を『 受けるだけ 』となってしまっており
、自分で情報を探しに行ったり、適切に情報を判断できる力を失っているとも考えられます。
よって、
メーカー側も考え方をシフトさせ、
時代に対応しなければ『 いくらいいものを作っていても 』それが知られずに終わることになってしまうということなのかもしれません。
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【本日の名言】『 徳川家康 / 天下人 』
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得意絶頂のときこそ隙ができることを知れ。
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謙虚さとも通ずるものですね。
得意絶頂のときこそ足元をすくわれがちなので、誰であってもきをつけないといけませんね。
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