ロレックス神話(相場)崩壊

以前に何度か触れていた『ロレックス』の相場について。

今まで価値が天井知らずだったロレックス。

それが、
ここ最近では相場が崩壊してきています。

理由は後程触れるとして、
ロレックスの売却には大きく3つの手法があります。

①個人売買
②ロレックスもしくは腕時計専門店への売却
③買取専門店での売却

この中で適しているのは③です。

①の場合
数万円〜数十万円単位であれば現金で支払える人は多いです。

よって、
オークション等へと出品すれば多くの入札が集まり、買取専門店への売却よりも高額で落札されることもあります。

ただし、
数百万円単位となると、一度に現金で払える人が少なくなります。

また、
購入側も『高額な商品の個人売買を避ける』傾向になります。

②の場合
一見すると結構有利な売却のように思えます。

ただし、
こういった店舗は『在庫リスク』を考え、
そのぶん割り引いた価格にて買い取ることが多い様です。

なので、
意外なことに『相場よりも低め』でしか売却できない場合が多いそうな。

③の場合
業者自身が消費者への販売も行わず、
多数の法人販売網(国内外)を形成しており、
そういった販売先へと右から左に流すことで利益を出しています。

よって、
在庫リスクを計算に入れる必要はなく、
とにかく数をこなさないと稼げないので『無理してでも買い取る』傾向があるそうです。

※多数の在庫を抱えて販売する中古車販売店の買取価格も渋くなる傾向と似ている。

こここら本題です。

何故、ロレックス相場が崩壊しているのか。

答えは以下の通り。

①円安なのに国内価格が上がらないこと

これまでは、
円安になれば海外からの買いが入り、
逆に国内の在庫が品薄になって相場が上昇する傾向にありました。

が、現在はそういった現象が起きていません。

つまり、海外勢の購買意欲が薄いということになります。

東アジアでは堅調だが、
腕時計のメイン市場である米国での流通が鈍いそうな。

となると、
本来は海外にて販売されるはずだったロレックスが国内に多くが流入してくることになります。

ただでさえ、
『世界で最も多い』と言われる日本のロレックス在庫がだぶつく可能性もあります。

これが、
さらなる価格定価に拍車をかける可能性も大いにあります。

② 流通量が減少しているにも関わらず、二次流通価格が上がっていないこと

・コロナウイルスのパンデミック
・ロシアのウクライナ侵攻

によってサプライチェーンが混乱しています。

これによって、流通量が少なくなっています。

にも関わらず、
価格が上がらないということは需要が減っているということを意味しています。

もし、
今後サプライチェーンが正常化し、
供給が増えた際には更に相場が下がる可能性も考えられます。

その際には、
ロレックスの『年間100万本』とも言われる豊富な生産量がアダとなります。

希少性が薄れてしまい、
加速度的にその市場価格が下がる危険性がある為に購買意欲が減少している模様。

③ 価格が高騰しすぎたこと

価格自体が問題というよりは、
ロレックスの中古価格の高騰によって

『この値段なら、他ブランドの腕時計を買える』

と、
多くの消費者が気づき始めたんじゃないかということです。

実際のところ、

・ジラール・ペルゴ
・ウブロ
・タグホイヤー
・ブライトリング

など、
『完売』とは程遠かった腕時計ブランドの製品が、限定モデルを中心に『即完売』となっていることからも推測が可能です。

・ロレックスから他へと客が流れている。
・オーデマピゲの価格が上昇した

上記の内容とこれとは無関係ではないかもしれないかなと考えます。

この3つの観点から、

『ロレックスの二次流通価格は短期的にはまだ下がる』

と考えています。

現在の高級機械式腕時計ブームはロレックスに端を発するものです。

そこから、
様々なブランドの腕時計が売れ始めた印象があります。

すると、
その『元祖』であるロレックスの相場が崩れた場合、機械式腕時計市場そのものが一気になしくずし的に崩壊するのではと思わなくもありません。

ただし、
腕時計は『実需』に支えられています。

なので、
金融商品とは事情が異なっており、
最悪の事態にはならないだろうとも考えています。

崩壊するよりも前に、
アメリカ市場での需要が回復したりすることによって、どこかで下げ止まるかもしれないなと考えます。

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【本日の名言】『 徳川家康 / 天下人 』

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決断は、実のところそんなに難しいことではない。

難しいのはその前の熟慮である。

考え過ぎてしまい、
決断が遅くなるのは本末転倒です、

ただし、
目先の事だけに囚われてしまい、
熟慮することなく即決するのも問題です。

『熟慮』とは、考えを巡らせることです。

あらゆる事に考えを巡らせる為には、
目先判断や感覚的な即決では熟慮したとは言い難いものになりがちです。

熟慮できるだけの、

・冷静さ
・視野の広さ
・自制心の強さ

などを培わなければいけないと思う今日この頃です。
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