アメリカの調査会社『JDパワー』がアメリカ市場における
『ブランド・ロイヤルティ(そのブランドへの忠誠心)』
を集計した調査結果を発表しました。
この忠誠心の度合いは、クルマを買い換える際に
『また同じブランドのクルマを買うかどうか』
によって測られています。
・プレミアムカー
・プレミアムSUV
・大衆車
・大衆SUV
・トラック
という具合に5つの種類に分けて調査されています。
【結果(ロイヤリティ率)】
・プレミアムカー
1位:ポルシェ(57.4%)
2位:ジェネシス)54.6%)
・プレミアムSUV
1位:BMW(58.6%)
2位:レクサス(56.4%)
・大衆車部門
1位:トヨタ(62.2%)
2位:キア(54.1%)
・大衆SUV
1位:トヨタ(63.6%)
2位:スバル(62.6%)
・トラック
1位:フォード(63.8%)
2位:トヨタ(58.7%)
そこで気になるのが
『 どういった条件が揃えばまた同じブランドを買うのか 』
というところですね。
これには様々な要素があるものと思われ、
・魅力的な商品があるから
・サービスがいいから
・下取りや売却価格が高いから
・乗っていてそれがいいクルマだったから
・維持にお金がかからないから
などなど、こういった具合のものがあるかも。
これらの要素の他にも、
『同じブランドの買い替えであれば、下取り価格(査定額)をアップする』
等のサービスが得られるからという理由もあるかとは思います。
なお、
これまでレクサスがプレミアムカー部門でトップをキープしてきたものの、今回は1位~2位を獲得できず。
プレミアムSUV部門ではBMWに首位を譲り渡しており、
つまりは上述の要素において他社に見劣りするようになったとも考えられます。
(ラインアップを見ていればなんとなくわかるような気がする)
そしてこれらの数字を見ると、
『けっこう同じブランドへと買い換える人が多い』
ということもわかります。
なので、
各自動車メーカーとも新規客を呼び込むのに積極的になっており、
・競合ブランドからの乗り換えであれば下取り額アップ
・新規客限定の試乗イベントや展示会の開催
などが挙げられます。
ちあみに、
最近話題となったのは、フォードが発売した新型ピックアップトラック『マーヴェリック』の異様な人気です。
実は購入者の60%がフォード車以外からの乗り換えだと言われています。
そしてトラック部門の『ロイヤルティ』においてフォードはダントツの1位です。
この数値は調査開始以来最高の数字らしいです。
なので、
マーヴェリック経由で入った顧客を客を逃さないことによって、継続して利益を獲得できる可能性ができたということになりますね。
※そういった意味で、マーヴェリックの功績は非常に大きいです。
ただし、
ここ数年内にはこの調査にも異変が起こると言われており、それが『EVへのシフト』です。
現在、
EVを発売しているブランドは少なく、
次のクルマをEVにしようと考えたとき、必ずしも今乗っているガソリン車と同じブランドのクルマを買うとは限らないということがその理由です。
たとえば、
トヨタの(ガソリン)トラックに乗っている人は、トヨタに電動トラックがなければ他ブランドに流れるといった具合です。
そう考えると、
ブランドロイヤリティが『大荒れ』になる可能性が出てきます。
将来的にEVシフトが生じるのであれば、
早い段階からEVを投入して自社のEVへと買い替えてもらうための戦略が必要になってきます。
今後のEVシフトとともに、顧客の変動が大いにありそうですね。
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