アメリカのクルマ事情

アメリカでは新車販売価格や中古車販売価格が上がり続けています。

そして、無理して購入したはいいものの

「ローンを払えず」

借金のカタにクルマを持ってゆかれる例が増加中なのだそう。



今回話題となっているのが、

「アメリカのドライバーの過半数が、修理代金を払えず、メンテナンスを先送りにしている」

という驚愕の事実です。

今回の統計はファイナンシャル・バズによって取得・集計されたものです、

これによると、車両所有者の58%が1,000ドル以上の修理代を支払う余裕がなく、車両所有者の大半が重要なメンテナンスを先送りしていることが明らかに。

さらには1,000ドル以上の修理代金を払うことが難しい所有者のうち33%は500ドル以上かかる緊急の修理を行うことが困難とのこと。

また、69%が2000ドル以上の不意の修理代を支払う余裕がないことも判明しています。

今回の統計で明らかになったのが、ユーザーの考える修理代金と、実際の修理代金とに大きな乖離があること。

たとえば、トランスミッションの交換で、

消費者:2,000ドルくらいかな
事業者:実際コストは4,000~7,000ドル
消費者:!!!???

といった具合に費用負担に大きな乖離が発生しています。

こういった乖離は現在問題になっているインフレが背景にあるものと思われます。

人件費やパーツコストなどのすべてが値上がりしており、クルマの価格上昇とともに修理にかかるコストが高くなっている可能性が大です。

ただし、今後EVシフトが進むとガソリン車の下取りに出されることが多くなり、中古車市場にガソリン車が大量に出てくる可能性が出てきます。

そして今後は、ガソリン車の新車販売がなされなくなる可能性があります。

よって、ガソリン車のパーツを中古車から取り外してうまく流通させるビジネスが拡大するんじゃないかとも考えています。

ただし

そのパーツもいずれは底をつくことになります。

自動車メーカーは新品パーツを10年程度は供給し続けるとは考えるものの、ガソリン車の販売ができなくなればパーツサプライヤーも会社をたたむことになる可能性が高くなります。

そうなってくると、ガソリン車の修理が困難になるかもしれません。

そう考えると、急速なEVシフトには様々な潜在的問題が、想定外の問題や現象を引き起こす可能性があるなと考える今日この頃です。
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【本日の名言】『 諸葛孔明 / 蜀の武将 』

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内部の守りを固めずに、外部を攻めるのは愚策である。
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