テスラCEOであるイーロン・マスク氏の新しい伝記の内容が一部公開されました。
そして、様々な事実が明らかになってきています。
それと同時に多くの議論が展開されている真っ只中でもあります。
今回はサイバートラックのデザインについて、
「社内でそれが公表されたとき、テスラの誰もががっかりした」
という事実について。
この事実について、
「イーロン・マスクCEO以外は誰もが失望した」
のだそうな。
そのため、テスラのエンジニアたちはイーロン・マスクに反旗を翻して自分たちで新しくデザインしなおそうとしたほどだったそう。
ウォルター・アイザックソンによって記され、近日発売予定となっている伝記、
「イーロン・マスク」
(イーロン・マスクCEOに3年間の密着取材を行った上で書かれている)
の一部には、テスラのチーフデザイナーであるフランツ・フォン・ホルツハウゼンがサイバートラック開発初期の逸話を披露しています。
同氏いわく、
「イーロン・マスク以外の社員でこのデザインに満足している者はほとんどいなかった」
とのこと。
このサイバートラックのデザインが公開された際、ほとんどの社員は、
「まさかこれを本気で発売する気じゃないだろうな・・・」
と思い、誰もがそのプロジェクトには関わりたくないと考えたのだそう。
反面、一部のエンジニアたちは自分たちでデザインし直そうと動き始めたとのこと。
ただし、そのデザインがどんなものであったのかは明かされていません。
ちなみに、サイバートラックの企画初期において、アメリカで最も人気のあるトラック、
「フォードF-150」
を引き合いに出したイーロン・マスクCEOは、
「こんなデザインにだけはするな」
と指示したそう。
デザインイメージとしては、
・ロボコップ
などのメタリックで未来的なものを求めたと言われます。
イーロン・マスクCEOは、
・エンジニアたちの異議に一切耳を貸さず
・デザインを調整することもせず
だった模様。
かわりに自身が求めるデザインをもって、
「走行可能なコンセプトモデルを作るよう」
指示し、さらには、
「自身に反対しないように」
と要求を行っていた模様。
そして、2019年11月にサイバートラックはイーロン・マスクが望むままの姿で公開されています。
結果から言うと「大成功」です。
・これまでテスラを取り上げなかった様々なメディアがサイバートラックについて触れる様になった。
・テスラに興味を持たなかった人がサイバートラックについて論じる様になった。
・株価が瞬く間に7倍にまで上昇した。
といった具合にっており、このことは記憶にも新しいところです。
イーロン・マスク氏自身、サイバートラックについては、
「単にバカげたクルマを作りたかった」
と述べています。
が、こういったバカげたクルマを欲しいと考える人が意外と多く存在したことも明らかに。
サイバートラックは、そういった人々の支持を強く集めることとなっています。
こういった事象は、
「中庸なクルマ」
を作っていては起こり得なかったものです。
このサイバートラックがほかの自動車メーカーとテスラとの決定的な違いを示すことになったのだとも考えます。
いうなれば、
「まだ一台も納車されていないのに、テスラの価値を極限まで押し上げた」
と断じていいです。
そして、テスラがこういったクルマを作ってしまったことで、他の自動車メーカーがどんな奇抜なクルマを作ろうとも、
「テスラの二番煎じ」
にしかならないため、ある意味での抑止力が働いているのもまた事実です。
なお、ここでちょっと気になるのが、
「サイバートラックに反対していたエンジニアたち」
です。
自分たちが強く反対していた「奇妙な」クルマが世に出た途端に絶賛を浴びることになっています。
それに対しては、
「やっぱりイーロン・マスクCEOが正しかったんだな」
と思い直したであろうことは間違いありません。
もしくは、
「あの時、自分の意見を押し通さなくてよかった」
と安堵したのかもしれません。
ただ、エンジニアというプライドから、自身が間違っていたと認めるのは容易なことではないだろうなとも感じます。
たまにふと弄ぶ考えは、映画作品等に登場する
・ターミネーターに登場するサイバーダイン社
・アイロボットに登場するU.S.ロボティクス
・エヴァンゲリオンに登場するゼーレ
(いずれも、支配的な経済力と世への浸透力を身につけた企業)
といった感じにならないかという点です。
イーロン・マスク氏率いるテスラが変貌し、おかしな方向へ行くのではという一抹の不安がなくもないです。
ちなみにイーロン・マスク氏の目標は、
「人類を絶滅から防ぎ、進化させる」
ことです。
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【本日の名言】『 鴨川源ニ / はじめの一歩登場人物 』
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努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし!
成功した者は皆 すべからく努力しておる。
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