現在アメリカにてもっとも注目度が高いEVのひとつが『GMCハマーEV』です。
現在8万台近くの予約を獲得しているといわれています。
今回非営利団体の調査によって
「GMCハマーEVは、EVなのに環境に優しくない』
という驚愕の調査結果が公表されています。
理由は以下の通りです。
EVを充電するために供給される電力の60%が、
『米国では化石燃料の燃焼によって発電』
されています。
電力網が完全にカーボンフリーになるまでは、EVを走らせるための電力を発電する際に排出される『上流工程排出物』が発生します。
そしてハマーEVは大量の電力を消費するので『結果的に石油を大量に燃やしているのと変わらない』のだそうな。
そして、
この非営利団体が算出した
『CO2排出量』
ですが、
シボレー・ボルトEVだと、
1マイルあたりのCO2排出量は約92g。
ハマーEVは341gとなり、
これはハマーH1の889gと比較すると随分改善してはいます。
てすが、
ガソリンエンジンを搭載するシボレーの代表的なセダン『マリブ』の320gよりも高い数字を示しています。
つまり、
ハマーEVはガソリンエンジン搭載のセダンよりも環境負荷が高いという結果になります。
さらに、
EVの製造工程においても様々な段階で温室効果ガスが排出されることになります。
とくに大きなバッテリーを搭載するEVは、
より多くの鉱物を採掘してバッテリーへと加工する必要があり、そのぶんCO2排出量も多くなることを意味します。
加えて、
電池に使用される鉱物の採掘は環境に大きな影響を与えます。
この他にも、
自動車用バッテリーに必要な重要鉱物であるコバルトの採掘に関する人権侵害が明らかになってます。
なので、
社会的にもマイナスの影響を与える可能性が大です。
この団体によると
「ガソリン車のドライバーは、自身の乗るクルマの燃費つまり効率性について十分理解している』
と前置きした上で、
『EVオーナーがその効率性を意識している例は少ない』
ともコメントしています。
これは、
EVを乗り継いだオーナーがまだ少ないこと。
EVの効率性、
つまり電費に関して
・どれくらいがスタンダードかという基準が示されていない
・環境保護庁は「EVはCO2を排出しない」と認識している
ことに起因すると考えてよく、
『仮に理論上、ハマーEVが大量に売れると、むしろCO2排出量が増え、環境負荷がかかる』
もしくは、
『CO2排出の抑制が予定したよりも進まなくなる』
ということになります。
よってこの非営利団体としては、
環境保護庁は『EVの効率性』についても考慮すべきであり、それをせずにEVの製造・販売を推奨することは危険であると警鐘を鳴らしています。
なので、
自動車をどう見るかで、
『エコなのか、エコでないのか』
が浮き彫りになってきます。
エコだ!と叫び、
推し進めた結果、温暖化が加速度化したら元も子もないですね。
お名前.com
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【本日の名言】『 老子 / 中国の哲学者 』
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人生は、自然に起こる変化の連続です。
変化に抵抗してはいけません。
なぜなら抵抗は、悲しみを生み出すだけだから。
現実は現実として受け入れなさい。
物事は、それが望むままに、自然に受け流すのです
↓
もはや解説不要ですね。
現実を受け入れることから、変化が始まります。
変化できない人間よりは、
変化に努めることができる人間でありたいですね。
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