現在、
世界中で様々なモノやサービス、材料のインフレが続いています。
そして、
「 EVの充電コストが42%上昇した 』
との報道が英国でなされました。
これは、
ガスや電気の卸売価格の高騰の影響によるものです。
英国王立自動車クラブによると、
64kWhのバッテリーパックを搭載した平均的な家庭EVを80%まで急速充電する場合、
『 32.41ポンド(日本円で約5、041円) 』
を支払わなければならない計算となります。
これは、
5月から9.60ポンド(1、409円)、
1年前からは13.59ポンド(2、287円)の増加なのだそうな。
なお、
この価格を
①一般的なガソリン車の燃費
②一般的なEVの電費
に当てはめると、
仮に両者が同じ距離を走行した場合、
②の充電コストは、①のガソリン代と比較して、
『 72%ほどのコスト 』
だと言われています。
つまり、
ガソリン車で1,000円で走れる距離を、EVだと700円が必要となります。
この700円は、
1年前は445円で済んでいたという計算になります。
問題なのは、
ガソリン車とEVのランニングコストが接近しているという点です。
『 ガソリン価格も上がっているから、ガソリン車とEVのランニングコストの比率は一緒なるのでは? 』
と思ってしまいがちです。
実はそうではありません。
・ガソリン価格上昇を抑える財源の確保が必要
↓
・確保の為にディーゼル燃料の値上げが行われる
↓
・プラスαでEV公共充電設備での充電に対して20%の税金が加算されいる
とのことです。
つまり、
ガソリン車のドライバーを保護するために、
ディーゼル車、EVオーナーが『ガソリン代を負担している』ということになります。
正直これは、
時代の流れと全く反するものと考えられます。
そして、
これはある意味『不公平』ということになります。
よって、
英国王立自動車クラブは、
『フェアチャージ』キャンペーンへの参加によって、この税金を引き下げようという呼び掛けを行っているようです。
ただし、
逆に政治家からは『30%へと引き上げるべし』という提案も出ているよ模様。
『EVの普及促進策はどこへやら』
といった感が否めない状態になっています。
日本にも、
ガソリンの二重課税などがありますが、
どの国にも似た様なおかしな制度がある模様。
ちなみに、
このフェアチャージキャンペーンを推進するクエンティン・ウィルソン氏が以下の様にコメントを出しています。
↓
電気料金は昨年に比べて平均140%上昇しています。
政府が公共充電に課す付加価値税も20%に達ししているためです。
EVの普及が脅かされています。
政府は充電コスト上昇に対処し、
公共充電器への課税を抑制し、
充電ポイント運営者のインフラ整備を支援する必要があります。
そうしなければ、
・ゼロエミッションの未来
・きれいな空気
・エネルギーの独立
を、
長年にわたって約束してきたことが無に帰すことになる
↑
とコメントしています。
この発言は『 まさに正論 』です。
幸いなことに、
この『20%』の税金がかかるのはあくまでも公共充電設備を利用した場合です。
自宅で充電を行う場合は5%で済むとのこと。
ただし、
EV所有者のすべてが自宅で充電できるとは考えられません。
よって納得できない人や、割を食う人が沢山いそうな気はします。
EVはそもそも購入金額が高いですが、
多くの距離を走る人であれば一定のところでモトが取れる可能性もあります。
もし、
それを見込んでEVの購入に踏み切った場合は、
『見込み違い』ということになります。
さらに、
EVは売却時にも一般に価格が低いです。
こんなはずじゃなかったと、
枕を涙で濡らす人が出てくるかもなと感じる今日この頃です。
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【本日の名言】『 ジム・ローン / 自己啓発作家、起業家 』
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自分の居場所が気に入らなければ、変えればいい。
あなたは木ではないのだから。
↓
・石の上にも3年で我慢も必要
・嫌なら変えればいい
といったYES or NOの話ではありません。
・周囲の状況
・自身の状態
などなど、
動くことは大事ですが、
情勢を見極めてから動かなければ失敗するよと伝えたいのかなと。
まとめると、
・思考は慎重に
・動く時は迅速果敢に
ということでしょうか。
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