JPモルガンの調査によれば、
現在上昇を続けている中古車の価格については、
『2023年には10~20%下落するであろう』
とのレポートが出ています。
あくまでもアメリカ市場に関しての調査ですが、
同市場ではこの2年間で中古車価格が42.5%も上昇を続けています。
ただし、
既にピークを迎えており、ここからは価格が下降するだろうと述べています。
一方、
インフレ抑制のために金利が上昇を続けており、
自動車購入のための平均金利が『 9.56%~22.26% 』という高い水準にて推移するというレポートもあります。
(アメリカでは、その人の信用度によって金利が変わる場合が多いそうな)
なので、
価格が下落したとしても、
依然として自動車購入に関するハードルは高いままに留まるのではないかなと読んでいます。
そして、
JPモルガンは新車価格についても、
『 下がる 』
という予測を立てており、
2023年には2.5%~5%くらい下がると述べています。
なお、
同社にて、
『 リード・オートモーティブ・エクイティ・リサーチ・アナリスト 』
を務めるライアン・ブリンクマン氏によると、
新車価格の上昇について『その半分は原材料費を含む投入コストの上昇に関連している』と推定しています。
さらに、
電気自動車は、
・リチウム
・ニッケル
・コバルト
の価格が高騰しているために大きく価格が上昇していますが、
2023年は様々な事情が適切なところに落ち着くことによって価格が下がると考えているようです。
ただし同氏は以下の様に続けています。
↓
新車のサプライチェーンには依然として多くのインフレが湧き上がっており、
原材料費が下がったとしても、
・ディーゼル
・貨物
・輸送
・物流
・労働
・電気
などを、
サプライヤー側が非商品コストの上昇を自動車メーカーに転嫁しなければならない。
チップ危機の影響もまだ残っており、企業は価格が下落する前に在庫を再構築しなければならないだろう。
↑
ともコメントしています。
こういった報告を見ると、
『新車、中古車の価格は下がるだろう』
と考えられなくもありませんが、
実際にこれらが下がる可能性はさほど大きくはないとも捉えていいます。
現在の状況を見る限り、新車の供給が十分になされていません。
となると、
中古車を買い求める人は『 減らない 』と考えられ、
そうなると中古車の価格が下がることはないと想定されるからです。
実際問題として、
トヨタの『工場出荷時期目処』を見ると、状況はあまり改善されていません。
よって供給問題は『少なくとも』来年半ばまでずれ込みそうの予感がします。
そしてこの状況下では、
中古車買取店も相当に高い価格でクルマを買い取っているはずで、
高値で買い取った在庫を処分するまでは値下げに転じることも難しいはずです。
上述のことからも、
中古車価格はしばらく高値で推移するだろうと予想しています。
さらには、
ロシアとウクライナの問題が解決せねば供給網も復活せず、
むしろ自動車の製造コストはこのまま上がり続けるんじゃないかという不安も頭をよぎります。
なお、
ほんの数年前まではEVが普及すれば
『 バッテリーが大量に生産され、量産効果でバッテリー価格が安くなり、EV価格はガソリン車を容易に下回る 』
と言われていたものの、
むしろEVの生産が増えると『ロシア問題が起きる前から』バッテリー価格が上昇を続けており、
予想とは完全に逆の結果となっていることも忘れてはならないとも思います。
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【本日の名言】『 室伏広治 / 元ハンマー投げ選手 』
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自分が調子の良い時にしか出場しないのであれば、
自分の競技人生にとって前向きにはならないし、
自分に壁を作ってしまうことになると思う。
調子が悪い中でやることも大事。
それが自分の財産にもなります。
↓
どんな状況でも向き合うことの重要性を説いた名言ですね。
アスリートは勝つことが宿命づけられています。
個人競技であれば最後に勝つのは一人だけです。
勝つためには、
良くも悪くも前進し続けるしかありません。
常に己と向き合い続けることが重要だなと感じる名言でした。
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